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シェラトン都ホテル東京 Comfort Floor Deluxe Room  
Sheraton Miyako Hotel Tokyo 2011.05.18(水)
東京都港区 哀-3

ライトアップされたガーデン

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トイレットペーパーの失望


都ホテル東京は2階から12階が客室階になっている。うち、7階から12階はかなり前に改装を済ませたが、2階から6階までは長いこと旧内装のままだった。旧内装の部屋もファブリックやベッドの入れ替えなどを行い、居室の居心地という面では高層階とさほど変わらぬ快適さになっていたが、バスルームの古さがネックになっていた。

そこで、この度は5階と6階の客室を全面改装し、新たにコンフォートフロアと名付けてオープン。開業以来初となるバスルームのフルリノベーションも行ったと聞き、一度試しに泊まってみることにした。

デラックスルーム全景

エレベータホールや廊下も改装されたコンフォートフロアには、まだ真新しい部屋のにおいが感じられる。ふたつのフロアのうち、一方が禁煙でもう一方が喫煙だという。今回利用するのは、36平米のデラックスタイプ。ゆとりの広さと高い天井は、旧来のものを引き継いでいる。部屋に入っての第一印象は、プレミアムフロアをスッキリさせた感じ。落ち着いた中にも、フレッシュな若々しさがある。

ベッド

ベッドは都ホテルオリジナルのシェラトン・スイート・スリーパーベッド。ベッドボードは格子柄で、読書灯は両ベッドの外側からのびるチューブ式だ。ナイトテーブルにはブラケットランプがひとつ。コンセントも設置されている。ただ、最近は移動可能な卓上時計を置いているホテルが多い中、ベッドから見にくい位置と角度にはめ込み時計を設置しているのは残念。

デスク側

ベッドの向かい側には幅いっぱいにカウンターが設けられ、中央あたりにテレビが載っている。カウンター下がスッキリしているのはいいが、収納として役立ってはいない。また、テレビにDVDはなく、視聴できるテレビプログラムもインターナショナルホテルとしてはバラエティに乏しい。

デスク

デスクはカウンターから迫り出した楕円形の片足机。2種類のイスが添えられ、表情に変化を付けている。デスクトップも狭くはないが、引き出しなどの収納が少ないため、なんとなく落ち着かない印象。ホテルディレクトリーなどは、縦型ラックに収められている。デスクの脇にはミラーがあり、イスの角度を変えればカウンターがドレッサー役になる。

カウチソファ

ベッドと窓の間には、カウチソファを置いている。その前には丸テーブル。先の改装済み客室では、添えられたテーブルが小さくて不便に感じたが、ここでは改善されている。ソファの背後に大型ミラーや観葉植物を置いたことや、窓の両側には格子のカーテンボックスをアクセントにしたなど、プレミアムフロア客室との共通点が散見される。

カウンター側

バゲージ台は据え置き型で、下段が引き出しになっている。その隣りには冷蔵庫やティーセットなどが用意されている。家具のデザインや額に収まった絵のチョイスなども含め、部屋全体が先に改装したフロアに比べてだいぶ控え目だ。

バスルーム

居室に関してはなかなかいい仕上がりだと感じたが、バスルームを見た瞬間に気分は急降下。もうこの部屋に泊まることはないなとさえ思った。確かに旧来のバスルームはくたびれていた。古めかしい柄のビニールクロスと、使い込まれたバスタブ、なんとなく薄暗い照明など、都心のデラックスホテルの中でも群を抜く古さだった。

だが、新しいバスルームはただ新しいだけ。見た目も質感も、ビジネスホテルのバスルームと変わらない。サンルートとかロイネットホテルのバスルームがこんな感じなのではないだろうか。ここは特別な宿泊体験を提供する国際デラックスホテルである。このバスルームデザインはまったくいただけない。

バスタブ

清潔なのは結構。明るすぎるバスルームは好きでないが、まあそれもいい。バスタブに浸かりながら、ここはエクセル東急か?と気が滅入るのも我慢できる。だが、ベイシンで顔を洗おうとする度に、トイレットペーパーホルダーが膝に当たって、気が付けばペーパーがくるくると床に垂れているのを見ると腹が立ってくる。

ベイシン

以前はタンクのない便器を設置していたが、改装により節水タンク式便器に変わった。そのため、トイレの位置が以前より20センチ近く迫り出してきた。これによりペーパーホルダーの位置が考え直されたのだろうが、この位置だけはまずいとなぜ気付かないのだろう。

これなら、旧来のボロいバスルームの方がずっとマシ。今後、もしコンフォートフロアがアサインされたら、よりグレードの低いレギュラーフロアにルームチェンジを頼むことにしよう。

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シェラトン都ホテル東京

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