2002年9月27日 |
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都ホテル東京 Imperial Suite West | |
楽-3 冷水シャワー | |
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改装を終えたスイートに1泊した。都ホテル東京の最上階には、同じ料金のインペリアルスイートがふたつある。エレベータホールから最も遠い、廊下の両端にひとつずつあって、それぞれWestとEastと呼ぶことで区別されている。Westがツインベッド、Eastはキングベッドが入っているが、広さは随分と違うようだ。インテリアも系統は同じでも、それぞれに工夫を凝らし、トップスイートに相応しい洗練された仕上がりになっているという。
今回利用したWestは約140平米の面積がある。エレベータホールから、暖色系のカーペットと照明によるコントラストによる演出効果が高い廊下を右側に進み、ほぼ先端部分まで行って廊下が雁行したところに、インペリアルスイートのエントランスがある。扉は普通の客室と変わらず控えめだ。扉を開けると、まず前室があり、コンソールには新鮮な生花が飾られている。 更に奥へと入ると、広々としたリビングルームになっている。通常客室3部屋分の広さがあり、ワーキングスペース、シッティングスペース、ダイニングスペースとで構成される。ワーキングスペースには、室内の中央を向いた大きなデスクがあり、座り心地のよい回転椅子と、それに対面した肘掛け椅子が置かれている。背後には本棚があって、インテリア効果も兼ねた洋書やオブジェなどがディスプレイされている。広い室内を見ながら、手紙を書いたり、デスクワークをすれば、いつもよりもはかどるに違いない。 リビングの中央には、ガラスのローテーブルを中心に、どっしりとしたレザーソファやカウチが置かれ、ゆっくりと語り合ったり、思い思いの時間を過ごすのにぴったりだ。その奥のダイニングスペースは、円形のテーブルを囲むようにスタイルのよい椅子が6脚用意されている。それぞれに個性のあるスタンドや、窓際に配置された間接照明付きのプランターが、広い空間に変化をもたらし、バランスの取れた内装を完成させた。リビングルームの裏手には、キッチンやパントリーがあるが、こちらには手をつけずに古いままなので、いささか違和感があるものの、ほとんど立ち入ることはないので、さして影響はなかった。 リビングルームと扉を一枚隔てた奥はベッドルームだ。セミダブルベッドが2台並び、それぞれにオットマンが付いている。目立つ設備としては、どっしりとしたアーモアと、座り心地のよい窓際のソファくらいで、とてもすっきりとした配置になっている。ナイトテーブルに飾られた小さなフラワーアレンジメントが、統一感のあるルームインテリアの中で、ひときわ華やかさを放っていた。 そして、ベッドルームの裏手がバスルーム。引き戸を開けると、数多くのハロゲンダウンライトを用いた、石張りの美しい空間が広がる。贅沢な広さの中に、バスタブ、シャワーブース、木の便座カバーが印象的なトイレ、ビデ、ダブルのベイシン、独立したドレッサー、そしてウォークインクローゼットが、ゆとりを持ってレイアウトされている。十分な枚数のタオルや、大型ボトルのシャンプー類、ボンボン型のボディウォッシュをはじめとした充実のアメニティも印象的だった。しかし、バスタブのカランは、湯を出し始めてから3分が経過するまで冷たい水のまま。もしやシャワーもかと思ったら、案の定シャワーもそうだった。これでは、シャワーを浴びようと、湯になるのを裸で待っていたら、風邪をひいてしまう。 |
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[都ホテル東京] 980815 000728 011110 020118 020329 020519 020524 020803 |
Y.K.