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ホテル別インデックス
レストラン別インデックス

2002年1月18日

都ホテル東京 Deluxe Room
楽-3 最上階
12階デラックスルーム
前回は苦い思いでホテルを後にしたが、今回は満足することができた。同じホテルであっても、その時々で体験する事柄がまったく違ってくるので、結果的な満足感はチェックアウトするまでわからないものだ。また、担当する係によっても差が生じるのは、人間が関わることゆえ、やむをえない。むしろ、毎度計り知れないところが、ホテルのおもしろみでもあるのかもしれない。まあ、プライベートな時はそれで結構でも、ビジネスの時は安定していてくれないと困ってしまうのだが。

車で到着した時、ちょうど前にバスが停まっていたが、程なく出て行った。ドアマンは、そのバスの乗客の荷物を扱い、バスを見送っていた。バスが出て行くと同時に、車を正面に移動したが、ドアマンはタイミングを失ったのか、なかなか対応してくれない。仕方なく自分で扉を開け、荷物を降ろすよう頼むと、いささかトゲのある返事をし、乱雑に荷物を扱った。それを見て不愉快に思ったが、気を取り直してそのドアマンの様子を観察してみると、どうやら悪気はないらしい。今風の若者という感じで、単にぶっきらぼうなだけの気のいい兄ちゃんだった。ベレー帽と皮風のロングコートの制服はモダンでカッコいい。

改装を終えた1階フロントは、背後にあるスクリーンに間接的に映像が映し出され、イギリスのSFドラマ「謎の円盤UFO」に出てくるシャドーの長の執務室を髣髴とさせる。フロント係は手際がよく、スマートな印象だった。カウンターの前では、アシスタントマネージャーが立っているところをよく見かけたが、引っ込んでばかりいないで、積極的にゲストの前に顔を出しているのは好ましい。

客室は高層階を希望していたら、最上階になった。最上階にはトップスイートがあるためか、廊下の絨毯や壁紙が、他の改装済みフロアとも違っている。室内の仕様はほとんど同じだが、若干の差がある。まず、最上階だけは数十センチ外に張り出した出窓になっている。眼下には庭園と森を望むが、森の眺めは低層階の方に軍配が上がるだろう。高層階とて、それほど眺めがいいわけではなく、周辺のマンションや学校ばかりが目立つ。

最上階は、他の階に比べて天井が高くなっているホテルは多いが、このホテルはその逆で、最上階だけ天井が低い。天井高を取るか、出窓を取るかの選択という感じだ。また、最上階には窓の両脇にあるこげ茶の格子がないので、すっきりとした印象であるとともに、デスクとセットになっている肘掛け椅子の背後が広く使えてよい。また、8階では観葉植物の鉢に備わっていた間接照明が、この客室にはないなど、装飾的な部分が若干省かれ、より落ち着いたテイストに仕上がっている。

前回利用できなかったLANは完成していた。滞在中は無料でアクセスでき、アクセスの方法も手軽で利用しやすいのが気に入った。今後、このサービスは、ホテルにとってなくてはならないものに変わってくるだろう。バスルームは、8階の客室と同等だった。しかし、この客室に限っては、シャワーヘッドを自分の方に向けてセットしても、ホルダーがゆるくて固定ができないので、すぐに首があさっての方を向いてしまい、とんでもない方向にお湯が飛散して困惑した。結局、終始自分でシャワーヘッドを持ったまま使用しなくてはならず、大変不便だった。

出窓になっている代わりに天井が低い デュベに模様が入った

デスク周り ナイトテーブル

LANのケーブル ナイトパネル

ベイシン アメニティ

2002年1月18日 午後
都ホテル ロビーラウンジ「Bamboo」
喜-1 長〜いアップルパイアラモード
アップルパイ
以前、美容院のようだった従業員同士の掛け声はなくなった。おかげで、静かで上品な雰囲気が保たれるようになった。せっかく贅沢な空間配置がなされているのに、落ち着かない印象があったが、今では一度座るとなかなか腰が上がらない。最初にきちんとオシボリを出すなど、サービス内容はしっかりとしている。

ロビーラウンジでありながら、ここでは和風の丼物などの軽食も楽しめる。コーヒーショップが改装中であるための対応策かもしれないが、この環境で軽食が、しかも、手頃な価格で提供されているのはありがたい。また、デザートも各種面白いものが揃っている。和風の甘味も捨てがたいが、ソフトクリームが添えられたアップルパイアラモードがオススメ。スクエアのプレートに、細長いカタチをした焼きたてのアップルパイが載ってきて、ボリュームもたっぷりだ。

ちょっと残念なのは、店内の清掃やメンテナンスがやや行き届いていないこと。特に、ソファとソファの間にあるコンソールや、その上のオブジェには、埃が雪のように積もっている。また、開店当時は青々としていた竹も、中央はともかく、周囲のものはすっかり茶色になって見苦しい。維持するのは大変だと思うが、ぜひやりぬいて欲しいところ。

店内 店の外から

オブジェ ライトアップされた庭

2002年1月19日 昼
都ホテル東京 中国料理「四川」
楽-2 1,800円ランチ
以前、地下にあった頃と比べると、1階にリニュアルオープンした店舗は、スペースが広くなり、店構えも立派になったので、結構高級路線なのではないかと想像していた。おそらく、ランチもコース中心で、3,000円程度からの品揃えではないかと見ていたので、きちんと予約を入れてから出掛けた。

土曜の昼なので、確かに混み合ってはいたが、必ずしも予約なしでは座れないというほどではないようだった。メニューを見ると、ランチは1,800円。前菜、スープ、ザーサイ、白飯、四川風マーボー豆腐、そして4品からチョイスしたメイン料理という楽しい内容。セットメニューはこの1,800円のものだけで、コースなどに記載はなかった。セット以外には、点心や麺類などの軽い一品もののみがメニューに載っていた。

料理は、値段を考えれば十分に納得がいくもの。サービスもなかなかで、テーブルをよく見ており、タイミングよく対応していた。店内のモダンなインテリアとよくマッチする、シャープな印象の食器が、よいアクセントになっていた。それにしても、以前の店舗はダサいにも程があるというインテリアだったので、この変わりようには、ある意味客室の変化以上の驚きがあった。

2002年1月19日 夜
都ホテル東京 「プールサイドラウンジ」
喜-1 プールビュー
会員制の都ヘルスクラブ内にあるラウンジだが、食事や喫茶だけでの利用もできるらしい。今回は、宿泊客としてヘルスクラブの施設を利用し、帰り際に食事をした。かつては宿泊客でも4,000円もの利用料が掛かったヘルスクラブだが、現在は700円で全施設が利用できる。プールは広く水質もよいし、他にマシンジムやサウナなども整っているので、この料金はとても良心的だ。

ラウンジでは、健康的なフレッシュジュースが数多く用意されている他、ライトミールや弁当など、食事のメニューも充実している。今回は、ポークの生姜焼き弁当1,500円を注文してみた。地方のコンサートホールへ行くと、館内の食堂から楽屋へ弁当を注文することがよくあるのだが、その味を思い出させるような、馴染み深い味だった。ボリュームがあって、フルーツも付く。ちょうどプールを見下ろすというユニークなロケーションにあり、値段も手頃でうれしい限り。

2002年1月20日 昼
都ホテル東京 中国料理「四川」
哀-1 フローズンちまき
前日に続いて、2回目の利用。しかし、今回は予約を入れずに出掛けた。時間も早かったので、すぐに席に着くことができた。辺りを見回すと、ひとりで食事をしているおばさまがたが多い。こちらがシロガネーゼと呼ばれている種族の皆さまがたなのかなと、なんだか珍しいものを拝見した気分。

そんなおばさまがたに囲まれつつ、この日は麺類と点心を注文してみることにした。注文を受ける際、数を聞き間違えたらしく、ふたつ頼んだ「ちまき」がひとつしか出てこなかった。ふたつ頼んだと言うと、すぐに追加して持ってくるというので、待つことにした。程なくして、意外に早く出てきた。葉を開いてみると、ほくほくと湯気を上げている。熱いかなと思いつつ口に入れてみると、ガリッと固いものが歯を直撃した。よく見ると、中はカチンコチン。急いでくれたのは結構だが、これでは困る。

作り直して再度提供されたものは、中までホクホクのおいしい「ちまき」だった。しかし、その後のフォローはお粗末だった。何度も料理を待たせ、この店の料理はすべて冷凍食品かもしれないという、重なったマイナスイメージを残したままゲストを見送るのでは、店の責任者として失格。その人は、本当に自分の店を愛しているのだろうか。

デザートを出すとか、「ちまき」の分は値引きするとか、何かしらの手立てを講じた上で、ゲストによく状況を説明したり、反省を見せたりして、イメージを修復できたことを確認するまでは、退店させないくらいの意気込みが欲しいところ。新規オープン店なら、その程度の気合いは当たり前でないと。

[都ホテル東京] 980815 000728 011110

Y.K.