シェラトン都ホテル東京 Deluxe Twin Room |
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Sheraton Miyako Hotel Tokyo |
2008.08.04(月)
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東京都港区 |
哀-3
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知らん顔 | シェラトン都ホテル東京は、スタジオのある渋谷からもそう遠くないし、品川へもタクシーで数分で行けるので、駅から中途半端に離れていてタクシーに乗りにくいホテルよりもむしろ足回りがよいと感じられる。それでいて都心では貴重な緑に囲まれ、落ち着いた雰囲気があるところも気に入っている。
そんなわけで、ふと思い立って1泊したり、缶詰したくなって連泊したりと、近頃では最も頻繁に利用するホテルのひとつになった。だが、足繁く使っている割には、フロント係と顔なじみになることがなく、大抵は初めて訪れる客と同じ扱いを受けてきた。 もしかすると係は顔をわかっていながらも、あえてそっけない接し方をしているのかもしれない。その方が気楽だという人もいるのだから悪いことだとは言えないが、物足りないと感じる人も少なくないだろう。ところが、このそっけなさは、あえてではなく、無関心とシステムに由来していることが、今回の滞在でよくわかった。 このホテルには今年に入ってからだけでも10回以上滞在しているが、チェックイン時にスターウッドプリファードゲストメンバーであることを認識されていたことはまずなかった。予約はインターネットでホテルの自前サイトから入れるが、その際にコメントを書き入れる欄がないために、メンバーであることを伝える方法がなかったのである。 このシステムは近く改められることになっているので、今後はあらかじめ伝えることが可能になるだろう。だが、システム上認識できないとしても、フロントでも予約課でも人間が作業しているのだから、頻繁に利用する客のことは頭に入っていてもいいはずだ。 いや、システム上出来ないからこそ、頭に入っていなくてはならない。その気があれば、細かいことまでは覚えられないにしても、特定の名前を目にした時に「何か注意点があったな」と思いつくことくらいは出来るだろう。それさえ思いつかないとすれば、無関心か無能のどちらかである。 ここ数回の滞在を思い起こしてみても、スムーズにチェックイン出来た試しがない。喫煙室だったり、エレベータの真裏の部屋だったり、周囲に団体客がいて騒々しい部屋だったり、「清潔で静かな禁煙室」というリクエストに沿わない部屋ばかりがアサインされていた。 今回チェックインを担当したのは、5日前にも清掃のことで苦情を言った係だった。その際は、禁煙室であるにもかかわらず寝具から強いタバコ臭がしたので、ベッドリネンのフル交換を頼んだ。そんな経緯があり、今回のチェックイン時にはさすがに顔を覚えていたようだが、部屋の好みはやっぱり忘れていた。 用意されたのはエレベータホールから一番近い部屋。そうとわかるなり部屋を替えてもらおうかと思ったが、それも面倒だったので、そのまま使うことにした。窓から外を見ると、ちょうどガーデンの池が見える。そこには気持ちよさそうに泳ぐ鴨たちの姿があった。ほう、この眺めはちょっとした動物園気分で楽しいかもしれない。エレベータホール近くは気に入らないが、この眺めと引き換えによしとしよう。 ところが、夜になって隣室が騒々しくなった。別に大人数で騒いでいるというわけではないが、会話の内容がすべてわかるほどの大声には辟易した。しかも、相当テンションが高くなっているようで、声だけ聞いてるとラリッてるのか?と思うほどだった。我慢がならずアシスタントマネジャーに相談したが、「酔っ払っているわけでもなければ文句は言えない」とアッサリ。他に手立てはないのだろうか。ここでも客の要望への無関心さが伺える。 隣室の客は翌日も連泊中だというので、こちらがルームチェンジすることにした。それまで7階フロアセブンの客室だったが、移る先として最も条件に合っている部屋は8階だと説明され、しかたなく承諾。今度もまたエレベータから近かったが、前の部屋とは位置が違って池はよく見えなかった。 8階は最も初期に改装した客室である。すでに傷みも目立つようになったが、中途半端な7階から来ると、より濃厚なテイストに気合いを感じる。バスルームはこちらの方が完成度が高い。だが、アメニティが違ったりやコーヒーメーカーがないなど、7階より劣る部分もあるので、一長一短だ。 フロントに比べると、レストランには顔見知りが多い。皆にっこりと挨拶してくれるので、それだけでも気分がいいものだ。だが、いつもは安心して利用できる「カフェ・カリフォルニア」で、ちょっと残念な出迎えを受けた。予約なしだったのがいけなかったのかもしれない。 午後3時頃になってやっと昼食をとれる余裕が出来たので、夕方4時までランチをやっている「カフェ・カリフォルニア」へ行った。いつもなら「遅くにスイマセン」と入れば、「いえいえ、ごゆっくりなさってください」と微笑んでくれるスタッフが何人かいるのに、この日に出迎えた係は「いらっしゃいませ」も言わずに「4時までになりますが」と迷惑そうな顔をした。 「それなら結構です」と帰ることも考えたが、胃袋はこの場に残りたがっていた。内臓だけ置いて帰るわけにもいかないので、席に着いてカリフォルニアランチを注文。プリフィクススタイルなので、適当にチョイスしてなるべく早く店を出るよう努力して食べた。 朝食も同じ店を利用したが、以前はちゃんとランチョンマットを敷き、カトラリーもセットしてあったのに、マットはなくなりカトラリーはカゴにまとめて用意されるようになった。ナプキンが紙に変わった時もガッカリしたが、それ以上にガッカリ。これじゃファミレス。サービス料には値しない。そんな時に限って、運ばれてきたトーストは冷めてフニャフニャだった。だめだこりゃ。 |
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シェラトン都ホテル東京(公式サイト) | |
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