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コーナーにあるクラブデラックスルーム

リージェンシークラブデラックスルームは、6階から8階までの各階両隅にあり、50平米の面積を持つゆとりある客室である。一般階の同じ位置には、2室のゲストルームクイーンがあるが、クラブフロアではこの2室を合わせて1室にしている。

最新のクラブルームが改装された時ではなく、それより1段階前、クラブラウンジを改装した時に、リージェンシースイートやディプロマットスイートと共に誕生したので、インテリアもクラブラウンジと同じテイストだ。

ドアを入ると廊下があり、内扉までの途中にクローゼットがある。このクローゼットは困ったことに内部に太い柱が通っており、半分はほぼ使いものにならない。その上、残りの半分にはズボンプレッサーやバゲージラックが置かれており、スーツやコートをまっすぐに吊るせるスペースがほとんど残っていない。

50平米もありながら、これほど収納力に乏しいのも珍しいが、これも2室を1室に改装したため、フロアレイアウトに無理が生じていることの表れかもしれない。

居室は2枚の窓を持つ。その窓の間に大型デスクを置き、奥のベッドスペースと手前のリビングスペースを区切っている。

ベッドは200センチ幅のオーバーキングサイズ。ハイアットならではの硬いマットレスと滑らかな肌触りのベッドリネンを使っている。しわひとつないベッドメイクは見事だ。

ベッドボードはなく、床から梁までの部分にベッドと同じ幅だけ木を張っている。その両脇はクッション性のある布地を張り、シンメトリーに額を掲げてある。ナイトテーブルとナイトスタンドも両脇に設置。ベッドと窓の間にはチェスト、その上には小さな液晶テレビがある。

デスクは曇りガラスの天板とステンレスの支柱によるモダンなデザインのもの。キャスター付きのイスと、明るいファブリックのアームチェアを対面して置いている。デスクの脇には引き出しがあり、一番下段は金庫になっている。

リビングスペースには幅広ソファと木目のテーブルがある。ソファの並びにはミニバーキャビネットがあり、飲みもの入り冷蔵庫、ポット、グラス類が収納されている。キャビネット上の照明器具も存在感がある。

ミニバーに置かれたティーサーバーセットも洒落ている。急須もあるが、茶は一般客室と同じふつうのティーバッグ。インスタントコーヒーもあるが、コーヒーカップはない。

テレビは内扉とバスルーム扉の間。37インチ液晶テレビとDVDプレイヤーを備えている。床にはゆとりがあるものの、常設のバゲージ台がないなど、空間配置や設備の面では片手落ちの感もある。

照明はムード優先のデザイン。ルームライトが照らすのはベッドの両脇部分。読書灯かと思いきや、部屋のムードライトのようなものらしい。デスクはスタンドの他にミニ電球のダウンライトを設置。リビングは調光可能なハロゲンライトが照らす。

バスルームは、ベイシンエリア、ウェットエリア、独立トイレに分かれている。ベイシンはひとつで、目の前には照明付きの大型ミラーがある。さっぱりとしたデザインだが、使い勝手は悪くない。

ベイシンの天端と床は石。タオルやバスアメニティは引き出しに収納されている。ソープディッシュが壁面に固定されているのは使いにくい。

ウェットエリアにはバスタブとシャワースペースがある。バスタブは幅が狭い上に浅く、快適とはいえない。両側に空きスペースがあるのだから、もっと大型のバスタブを採用すべきだったのではないか。

シャワースペースは十分に広く取られている。シャワーは団扇型のハンドタイプのみで、レインシャワーはない。サーモスタット付きで湯温調節は容易だが、湯の圧は弱い。

床は滑り止め加工が施されているが、石が水分を吸収しやすいのか、いつも湿った感じがしている。バスルーム照明は、ミラーライトが独立している他は一括。白熱色ながら平板な照明で退屈だ。

バスアメニティはREN。タオルは3枚ずつ用意されており、いずれもふかふかで気持ちがいい。バスローブはクローゼットに置かれている。

客室のムードという点では新しいクラブルームの方がいいが、デラックスルームは格段に広々としている。またデスクが広いので、作業を伴う滞在には好都合。ジュニアスイートと呼んでも違和感のない造りながら、デラックスルームとしているところが奥ゆかしい。

6階と7階は梁があるが、8階にはなく、このわずかな差が印象を大きく引き離す。よりスッキリとした雰囲気を求めるなら8階をリクエストするといい。

OFFICIAL WEBSITE

ハイアット リージェンシー 東京

このホテルに関する過去のレビュー

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