ハイアットリージェンシー東京 2010.05.22 YKsonic Web 喜怒哀楽

ハイアットリージェンシー東京 Regency Club Room
Hyatt Regency Tokyo	2010.05.22（土）
東京都新宿区	哀-３

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清掃の手際

デザイン性に優れた部屋は、清掃に手間がかかる部屋でもあると言っていいだろう。ハイアットリージェンシー東京のリージェンシークラブルームは、開業以来の大改装によって華麗な大変身を遂げた。バスルームはこれまでより大幅に広くなり、あらゆる家具は一新された。

クラブルーム

照明はハロゲンライトを多用したドラマチックなものになり、調光により、さまざまなムードを演出することができるようになった。おそらく掛かる電力も増大したに違いない。

クラブルーム

小物による演出も効果を表している。半円形に迫出たデスクの前には、ちょっとした棚が設けられ、そこには2冊の洋書が立て掛けてある。もちろん手に取ってページをめくることができるし、ただそこにあるだけでもインテリアになっている。

デスク

いいことばかりではない。窓際に置かれたオットマン付きのイスは、見た目はともかくとして、座り心地は好きになれない。座面が硬い上に、簡単に回転してしまうので、どうも落ち着かないのだ。

チェア

そして、清掃係を悩ましているのは、ガラス面と金属面の多いバスルームであろう。水回りというのは、丁寧に使っていても、一番汚れやすい場所だ。特に水の飛びはねやすいベイシンやバスタブは、清掃の際に拭き上げなければならない面がとても多い。

ベイシン

使う側にとっては魅力的でロマンティックなバスルームだが、ここを毎日きちんと仕上げるためには、これまで以上に時間を掛ける必要があることは間違いない。

バスルーム

今回、3泊の滞在中、到着翌日の清掃はタオル交換だけで済ませてよいと伝えたので、おそらく数分で完了したものと思われる。その翌日は通常通りの清掃を頼み、ランチへと出掛けた。1時間程度で戻るので、できるだけ急ぐようにと附け加えてあった。

ところが、1時間15分後に戻った時には、まだ清掃の途中だった。そのためクラブラウンジに行き、清掃が終わったら声を掛けるようにと頼み、ラウンジ内で仕上がりを待つことにした。

こうした状況の場合、気の利くスタッフなら、客室係に状況を伝え、より急ぐように頼むことだろう。だが、ここのスタッフはそこまで気が回らなかった。

ラウンジで更に30分待たされた頃、スタッフはいつも通りの表情で清掃が終わったことを知らせに来た。だが、この状況なら、まず長らく待たせたことを詫びるべきであった。それがなかったゆえに、なぜこんなに時間を要したのかと突っ込まれることになった。

そうした不機嫌に直面して初めて、スタッフは表情を変えた。客室係に確認すると言って一度その場を離れ、やがて戻って説明したのは次のような内容だった。

すぐに清掃を始めるつもりが、4人のハウスキーパーがすでに他の客室清掃に取り掛かっていたため、他のフロアから係を呼び寄せるのに20分を要した。

通常、クラブルームの清掃には1室1時間を見込んでいるが、念入りに仕上げるようにとの指示が残ってることを受けて、より多くの時間を費やした。

更に、通常は10分程度掛かる仕上げのインスペクションにも、念を入れたために時間が長引いた。言い訳はざっとこのような感じである。係としては丁寧に行ったという点を強調したいようだが、それは同時に要領の悪さを認めているかに聞こえる。

対象の部屋は、チェックイン前に十分な丁寧さで仕上げられていた上に、それ以上の注意深さでほとんど汚れのない状態のまま使用していたのだから、むしろ他の部屋の清掃よりも、ずっと簡単に素早く終えることができたはずなのだ。

通常が1時間だというのなら、せいぜい30分程度で終わるのに、なぜ2時間近くも要したのか。それは、清掃すべきポイントを逃しているからである。2時間掛けた部屋を見てみたが、汚れていないところを念入りにこすりあげ、逆に見落としがちなところはしっかり見落としている。

マニュアルばかりにとらわれてるからこうなるのだ。ステイ清掃は、客が料金を支払っている空間で行われるものである。客のニーズに合わせ、合理的な作業をしてもらいたい。

ウェルカムアメニティ

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ハイアットリージェンシー東京

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