2005.05.13.(金) |
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センチュリーハイアット東京 Regency Suite Century Hyatt Tokyo |
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哀-4 暴落 | |
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センチュリーハイアットのサービスクオリティは、最近になって低下しはじめた。昔は、ツンとした味気ないサービスが当たり前のように行われており、その当時は積極的に訪れたいとは思わなかったが、99年頃から次第にサービスタッチが向上し、明るくテキパキとしたサービスにハイアットらしさを感じて、時折利用するようになった。
一時期は、新宿地区で一番好感の持てるホテルとまで感じていたが、最近はどんどん印象が悪くなるばかりだ。と言っても、多くのスタッフはスマートで感じのよいサービスを維持している。しかし、毎回、一部のスタッフがそれをぶち壊す。ひとつの腐ったミカンは、いずれ箱全体のミカンを腐らせるという話があるが、それは今のセンチュリーハイアットにピッタリだ。 この日も、エレベータで生意気なベルボーイに出会った。乗っていたエレベータが途中の階で停止すると、大きなワゴンに手を添えたベルボーイが立っていた。そのワゴンを乗せるには、すでに乗っていた客が移動して場所を空けなければならない。「申し訳ございません。ご一緒に失礼します。」とか言葉があればまだしも、ベルボーイは自分の方が優先だと言わんばかりに我が物顔で乗り込んできた。 急に窮屈になったエレベータが、目的の階に停止したので、降りようとしたのだが、そのカートとベルボーイが邪魔で通れない。こちらが困惑していると、黙ったままわずか数センチだけカートをずらしたが、それでもまだキャリーバッグが通れる幅がなかった。ベルボーイにもキャリーバッグが目に入っているはずなのに、それを頭上に持ち上げて通れとでも思っているのだろうか。「一度降りてもらえませんか。」と声を掛けたが、「は?」という感じで反応が薄い。 その時、別の客が「邪魔だから一度降りなさい」と強く言い、ベルボーイはしぶしぶカートを降ろした。しかし、そもそも先客が数人乗っているエレベータに、大きなカートと共に乗り込むのが間違っている。いったいどういう教育を受けているのだろうか。 今回利用した客室は、リージェンシークラブフロアのリージェンシースイート。改装で新たに誕生した客室だ。71平米の客室は、リビングルームとベッドルームに仕切られているが、仕切りが格子戸なので、閉じたとしても光や空気は遮断されず、ワンルーム風の造りになっている。 インテリアは流行りのモダンテイストで、シックなイメージに仕上がっている。入口付近にクローゼットがあり、リビングには大型のワーキングデスク、ソファセット、オットマン付きアームチェア、テレビキャビネットが備えられている。デスクの脇と背後に収納棚を設け、ミニバーやポット、グラス類、ディレクトリーなどは、すべて隠して収納されている。ソファも大きくていい。それでも、床にはかなり余裕があるので、部屋がとても広々と感じられる。 ベッドルームには2メートル幅のベッドが1台置かれ、ベッドリネンも上質で、寝心地はとてもよかった。ベッドルームのテレビは20インチ、リビングのも26インチと、広い客室にしては小さすぎるし、位置も悪いので、テレビがとても見難い客室だ。DVDなどの設備もないのが残念。照明はハロゲンのダウンライトが多く、明るいのはいいのだが、個々のコントロール性に乏しい。コンセントは多数用意され、LANも無料だ。最新型のパワーカーテンは静かでよかった。 バスルームは、リビングから2段のステップを上がったところに位置し、ベイシンエリアと、ガラスで仕切られたトイレ、バスタブとシャワースペースのエリアに分かれている。全体を石風の素材で仕上げているが、どうも天然石ではないらしく、質感はいまひとつ。また、照明が平板な上に、一括スイッチでの操作のみで退屈だ。 バスタブはとても長く、心地よい。シャワーヘッドはレインシャワーにもなるが、水圧が低く、いつでも小雨。アメニティはモルトンブラウンを備えているが、30mlのボトルが各種1本ずつとケチくさい。バスローブは用意されているが、入口のクローゼットにあるので、バスルームから取りに行くのには遠かった。 十分な面積とシンプルに集約された機能的な設備が魅力の客室だが、もう少し質感の高さを感じさせて欲しかった。とてもセンスのよい部分があるかと思えば、テレビやアメニティで興ざめするなど、バランスがよいとは言えない。その辺に、デザイナーとホテル側との感性のギャップを感じる。 4月にリニューアルしたリージェンシークラブラウンジは、広いだけでたいしたことはない。入口のデスクに構えるコンシェルジュは、ギャルかヤンキーという感じの女性ばかりで、まったく役に立っていないようだったが、何のためにいるのだろう。 ルームキーを差し込んでアクセスする広いラウンジは、いくつかのセクションに分かれているが、それぞれに個性が足りないのか、インパクトを感じない。フードサービスの内容も以前と大差なく、特段目新しいことや充実した印象はなかった。広くしただけで満足せず、気の利いたスタッフを揃え、内容の充実したラウンジにするよう、もっと努力してもらいたいものだ。 |
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[センチュリーハイアット東京] 950303 970823 990911 991113 000618 000725 001102 010212 021028 031110 040225 040923 050305 050416 |
Y.K.