中途半端な改装
2006.10.20(金)
センチュリーハイアット東京 Regency Club Room
Century Hyatt Tokyo
哀-2

ウェルカムアメニティ チェックインはとても快活で丁寧だった。はきはきと話し、ポジティブなパワーを感じさせる接客振りが、深く印象に残った。最近、このホテルのフロント係たちは、誰に当たってもこのような模範的なスタイルで対応してくれる。加えて、ルームサービス係も同様のサービス振りを見せてくれるようになった。ウェルカムアメニティを運んできた40代と思われる男性スタッフは、「総支配人からの贈り物でございます」と言いながら、キビキビとした動作で颯爽と部屋にやってきた。

係は元気がよかったが、ウェルカムアメニティそのものは貧弱なものだ。ミネラルウォーターが2本、フィナンシェとチョコレート、ミカンがひとつにブドウが5つぶ。特にこのフルーツがショボく、なんだか墓参りや仏壇を連想させる感じだ。でも、フィナンシェは美味しく、特に黒糖味が気に入っている。

今回の客室は、リージェンシークラブフロアの公園側に面したツインルーム。窓の外には緑豊かな公園が広がっている。低層階なので、間近に見えるのがいい。客室は丁寧に清掃され、端整な印象だ。しかし、かつては上品で落ち着きがあると感じさせてくれたセンチュリーハイアットの客室も、最近は他のホテルの改装の影に隠れて、やや物足りなく思えてきた。

そもそも、このフロアを改装する時に、どうしてもっと気合いを入れて改装しなかったのか。扉、ファブリック、空調を一新したが、家具には手を加えず、ベッドマットレスも替えなかった。ヒルトンのエグゼクティブフロアが劇的に変身したことを考えると、ここの改装は中途半端に終わっている。テレビはブラウン管のままで、バスルームも古いまま。工夫次第ではシャワーブースや洗い場を設けるスペースがあるだけに、旧式のバスルームなのは残念だ。

9階にあるクラブラウンジも、アクティブで都会的なヒルトンのエグゼクティブラウンジと比較すると、内容もサービスも見劣りする。取り得といえば広いことだけだ。クラブラウンジもフィットネスクラブも、フレンドリーで積極的なヒルトンに対して、センチュリーハイアットでは通り一遍だ。それが一歩離れた控えめで奥ゆかしいサービスだと受け取れないこともないが、むしろアルバイトによる無味乾燥なサービスに終わっているという印象の方が強い。フロントでの快活なサービスが、全館で体験できるようになるといいのだが。

 
ツインルーム全景 ベッドは清潔感があるがマットレスはイマイチ ライティングデスク

入口方向を見る ベイシン バスタブ

 
センチュリーハイアット東京 950303 970823 990911 991113 000618 000725 001102 010212 021028 031110 040225 040923 050305 050416 050513 051202 060423 060508 060521 060807 060927


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