暗闇の部屋
2006.05.08(月)
センチュリーハイアット東京 Regency Club Twin Room
Century Hyatt Tokyo
哀-3

スタンドとカーテンが部屋をエレガントに見せる フロントに行くと、今回もまた9階でチェックインをと薦められたが、面倒なのでとフロントで手続きをしてもらった。この日は荷物が多かったが、そんな時に限って、いつもは熱心なベルアテンダントが出払っている。誰かが戻るまで待ってもよかったが、それも面倒なので、自分で荷物を運びながら客室へ向かった。

部屋に入ると、カーテンが閉じられており、真っ暗だった。空調も止まっていて、ひどく蒸し暑い。エコ対策として最近はこのスタイルにしているらしいが、ホテルの特別階にチェックインしたというのに、まるで一人暮らしのアパートに帰るような侘しい気分にさせられる。そうまでして節減するとは、恐ろしい時代になったものだ。だったら、改装した時に、フロントでチェックインを掛けると、同時に空調が作動するような仕掛けにすればよかったのに。マンダリンオリエンタル東京のように、部屋に到着する頃を見計らって、自動的にカーテンが開く仕掛けだって可能なのだから、空調の遠隔操作ができないわけはない。

この部屋は、ビュールームとレイアウトが似ている。違いは、冷蔵庫がテレビの下に設置されていて、ビュールームで冷蔵庫がある場所には、金庫付きの小さなキャビネットが置いてある。また、デスクにはふたつのスタンドがあって、作業をするのに十分な明るさがあっていい。家具の質感がより高く、ソファのデザインやファブリックも、ワンランク上の印象だ。

バスルームは4.5平米で、かつてはビデが設置してあったが、現在は取り外されている。その分、ガランと広い感じだが、かといってシャワーブースを新たに設置するには足りないようだ。しかし、バスタブとトイレの間にこれだけ空間があるのなら、うまく仕切ればちょっとした洗い場付きバスに改装することもできたように思う。新装されたスイートに比べて、手を加えた部分が少ないのは残念だ。

夕方、ターンダウンを頼んだ。このホテルでは、普段ターンダウンサービスは実施していないが、枕元に置かれたカードには、ターンダウンの希望があれば客室係までという内容のことが書いてある。しかし、電話でターンダウンを頼むと、「タオルの交換だけになりますが、よろしいでしょうか」と言われた。タオルを交換するだけなら、ターンダウンとは呼べない。簡単にベッドを整えて欲しいと頼むと、やってきた係は無造作にタオルを投げ置き、ベッドも適当に直すだけの粗雑な作業をし、かえって気分が悪くなった。こんな調子でハイアットを名乗っていいのだろうか。

また、ルームサービスの値段設定には、ちょっと驚かされる。「ブーローニュ」で1,963円で注文できる料理を、ルームサービスで頼むと3,812円になる。他の品も、1.5倍から2倍近い料金設定だ。ヒルトンや京王プラザはもっと手頃な値段設定だし、グランドハイアットやパークハイアットと比較しても、センチュリーハイアットの方が高い品がある。とてもアンバランスな感じがした。

 
奥から入口方向を見ると質素な感じ デスクにはふたつのスタンド ベッドボードの上に額はなくスッキリさせたが寂しい

バゲージ台(右)と金庫付きキャビネット(左) ベイシン 頑張って改装して欲しかったバスルーム

 
センチュリーハイアット東京 950303 970823 990911 991113 000618 000725 001102 010212 021028 031110 040225 040923 050305 050416 050513 051202 060423


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