YKsonic Web | home | concert | kidoairaku>2011 | blog | gallery | profile | contact | |
ホテルインターコンチネンタル東京ベイ Club InterContinental Deluxe Bay View Room | |
InterContinental Tokyo Bay | 2011.07.24(日) |
東京都港区 | 哀-5 |
ARCHIVES ・ 1992 |
クラブレセプション廃止 開業以来、休まず続けて来た20階クラブインターコンチネンタルラウンジでのレセプション業務が、この6月30日を持って廃止された。ラウンジ自体はこれまで通り朝食やカクテルアワーのサービスを継続するが、チェックイン・チェックアウト業務やコンシェルジュサービスは、1階に移動した。 これまでずっと長い間、1階ロビーはほとんど素通りして来た。滞在中、時折気分転換にシャンデリアの下に座って行き交う人を眺めたりしたが、フロントカウンターに立ち寄ることは滅多になかった。 クラブフロアのチェックインは、フロント脇のデスクで行われる。手続きに当たるのは、これまで20階のレセプションに常駐していたスタッフなので、今のところは顔もわかるし、淡いながらも馴染みを感じる。だが、それでも1階での手続きには違和感がある。 デスクの置かれている場所もよくない。エレベータホール前で、人が頻繁に行き来するため、どうにも落ち着かないのだ。デスクに先客がいる場合でも、これまでならラウンジ内で待つことができ、その間にひとまずのどを潤すこともできた。それでこそクラブフロアだが、今は泊まり客でもない人に混ざって、そわそわと待たなければならない。係が扱うコンピュータ画面も、後ろのロビーから丸見えだ。 20階のラウンジには、気さくな青年たちが配属されており、楽しげにサービスしている。それだけが救いだ。これまでクラブフロアの客を迎えて来たデスクには、小さな花が飾られている。まるで故人にたむけられたかのように。 このレセプション移動を機に、このホテルに対する愛着が一気に冷めた。馴染みの優秀なスタッフはどんどんいなくなり、もはや数人しか頼りになる人が残っていない。彼らがいなくなったら、まず訪れることはなくなるだろう。 部屋はいつものデラックスルーム。特に変わった様子はないが、なんともくたびれて見える。気分が一層そのように見せているのだとわかっていても、冷めた気持ちはどうしようもない。 ぼんやりと海を眺めながら、あと何度この景色を見るのだろうかと考えてしまった。もしかするとこれが最後かもしれない。いつでも見られると思っていたので、行き交う船の多彩さなど、さほど気にしたことがなかった。数日に一度しか入港しないおがさわら丸や、時折見かける虹色ジェットが、海の眺めを賑やかに彩ってくれた。 最近、川側の景色を見ていない。そろそろ新しいタワーも景観の一部になっていることだろう。館内で、客室以外に川側の景色を眺められる場所はないので、外に出てみた。開業当時に比べると、高いビルが増えたものだ。 ずっと変わらない部屋と、移りゆく景色。そしてすっかり変わってしまったサービス。もう違うホテルになってしまったようだ。 |
▲このページの先頭へ | |
OFFICIAL WEBSITE |
このホテルに関する過去のレビュー 950909 950921 960810 960818 961019 961115 970102 970216 970809 980227 980320 990214 990815 991218 991226 000102 000126 000625 010203 010301 010408 010624 010821 010915 020108 020413 020617 020710 030824 030831 030902 031005 031109 031201 031214 040104 040118 040307 040325 040704 050418 050426 050726 051219 061023 070122 070507 071216 080305 080411 090121 090125 090208 090607 091210 100215 100510 101031 |