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京王プラザホテル Superior Corner Room | |
Keio Plaza Hotel | 2010.06.04(土) |
東京都新宿区 | 喜-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
8年ぶりの部屋 週末の午後、巨艦ホテル京王プラザのパブリックスペースは、多くの客が行き交い活気がある。ロビーには外国人たち、レストランフロアにはマダムたち。文字通りプラザのような賑わいを見せるこのホテルは、西新宿にある高層ホテル群の中で最も新宿駅に近く、それも人気の理由となっている。 今回利用したのは南館20階のコーナーにあるツインルーム。本館のフロントでチェックインを済ませ、ロビーを横切りながら南館へ移り、南館用のエレベータホールから客室階へと進む。南館高層階はプラザコンフォートとしてリニューアルを済ませているが、それ以外の階は、部分的に寝具や壁紙を交換した部屋もあるが、基本的に未改装。このホテルで最もテイストの古い部屋が揃っており、客室階廊下も懐かしい雰囲気だ。 南館の標準客室は30平米だが、各階の4隅には40平米のコーナールームがある。以前、このホテルがインターコンチネンタルだった頃は、南館高層階のコーナールームにしばしばアップグレードされたものだが、最近はとんと御無沙汰。でも、未改装のコーナーツインはインターコンとして最後に泊まった時に、何かの拍子でアサインされたことが一度だけあったが、それからすでに8年近くが経っているので、初めて利用するようなものだ。 実際、部屋に入ってみても8年前の記憶はまったくない。過去の写真を見直してもなお、ピンとこない。筆者の老化現象はともかく、部屋の中にはレトロな要素がたくさんあり、これはこれで興味深く感じられる。入口ドアからL字に曲がった廊下を進むと居室。以前の写真を見ると、柄入りの濃いブラウンのベッドスプレッドが掛かっていたが、今はチェック柄の真っ白いカバーに赤いクッションと、若々しい印象になっている。ただ、この白いカバーは都度替えするものではない。 ファニチャー類はまったく変わっていないようだ。ベッドとシッティングスペースとの間には、仕切り役のサイドテーブルがあり、ちょっとしたジュニアスイート的な雰囲気になっている。ソファの配置にもゆとりが感じられる。窓は大きく、たっぷりと日が入る。夜はシーリングライトを使えば明るく、スタンドのみにすればムーディにもなる。 新しいホテルや改装済みの部屋には、座面の高いイスやソファを置くのが主流になりつつあるが、以前はソファといえば深々ともたれかかるようなものが多かった。この部屋のソファはエキストラベッドにもなるタイプだが、やはり座面が低めで、そのため座った時に部屋が広く見える。 デスク周辺は、ベッドに次いで変化が感じられる箇所だ。まずテレビが液晶に。そしてスタンドライトがモダンでスッキリしたものになった。家具そのものは以前と同じながら、一度は塗り直しているのかもしれない。丸いミラーとカフェチェアーが懐かしさを誘う。 冷蔵庫は引きぬき式の姿を残しているが、その機能は使われておらず、申告式となった。だが、アイテムは少なく、持ち込んだ飲み物を冷やす場所も限られている。その割に冷蔵庫が大きく、電力がもったいない。 バスルームは廊下の途中からアクセス。入口のややアーチ掛かったゲートが洒落ている。アウトベイシンもあり、その部分まではカーペット敷き。大きなクローゼットもこの場所にあり、着替えや支度にも便利だ。 アウトベイシンはメイクアップカウンターを兼ねている。スツールが添えられ、座ったままドライヤーを掛けたり、化粧をすることができる。エキストラのタオルも用意されている。 扉で仕切られたバスルーム内にもベイシンがある。洗顔などはボウルの大きなこちらを使う方が便利。壁はパネルユニット、ベイシントップは石のように見えるが人造素材と、基本はライトな雰囲気。浴室金具だけは重厚感のあるものを使っている。 バスタブは外国人でもゆったり足を伸ばせる大型サイズ。シャンプー類は大型のボトルディスペンサーに入っており、鮮やかなビタミンカラーがフレッシュなイメージを感じさせる。 その他のバスアメニティは、特別階に比べると簡素な品揃え。バスルーム内のタオルは3サイズが2枚ずつ用意され、バスローブはない。タオルは非常に薄く、しかもタバコくさいのが気になった。 結局、1晩過ごしても、以前の思い出はよみがえらなかったが、40平米のゆとりに加え、8年前からほとんど変わらない雰囲気で過ごす時間は快適だった。かつて、ホテルルームは新しいに限ると思っていた時期もあったが、むしろ今は程よく古い方が温もりがあって心地よいと感じるようになった。 チェックアウト当日は、ちょうど開業40周年の記念日だったが、特にセレモニーやイベントがあるわけでなく、いつもと変わらずだった。 |
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