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京王プラザホテル Plaza Comfort Room | |
Keio Plaza Hotel | 2010.07.19(月) |
東京都新宿区 | 哀-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
カレーと有田焼 本館3階にあるロビーギャラリーは、エントランスにも近い人通りの多い位置にあり、一年を通じて何かしらの展示や催しを行っている。この時期には伊万里焼と有田焼の展示販売が行われており、伊万里風鈴の涼しげな音色が心地よかった。 スムーズなチェックインを済ませて向かった部屋は、南館高層階にあるプラザコンフォートルーム。ビジネスパーソンの安らぎをコンセプトにリニューアルされた客室だが、家具やファブリックの多くは改装前のもので、コンセプトは主に付加価値によって表現されている。また、ビジネスパーソン向きでありながら、全室禁煙というのも面白い。 プラザコンフォートの標準ルームは30平米。シングルユースには十分な広さである。大型のデスクや快適なベッドなど、客室をワークスペース兼快眠スペースとして使うのに適した設備を整えている。 ベッドは152センチ幅。シモンズのマットレスに、ユニークな寝具を使っている。ふつう、デュベはベッド幅よりも50~60センチほど大き目のものが使われるが、ここでは1メートル近くも大きなものを使い、ベッド全体を覆い隠している。デュベにはベッドの形に合わせた折り目が付けられており、就寝中に寝具がずれることを防いでくれる。両脇のナイトテーブルやチューブ式の読書灯も使いやすい。 大型のデスクは窓際に設置。文鎮付きのデスクマットが置かれ、卓上にはコンセントタップも設けられている。イスはアームチェア。せっかくならディレクターズチェアにしたらよかったと思う。照明器具も昔ながらだ。 もうひとつ窓際に置かれたイスは、一見すると大型の一人掛けソファであるが、このソファはワンタッチでリクライニングする。すると、足元からフットレストが飛び出し、まるで航空機のビジネスクラス席みたいだ。脇にはテーブルも添えられている。 テレビは26インチ液晶。その下には飲みものの入った冷蔵庫があり、脇には引き出し収納、バゲージ台が並んでいる。大き目のクローゼットと合わせ、ロングステイでも不便のない収納力を持つ。 冷蔵庫隣のラックには、茶セットとインスタントコーヒーセットを備えている。グラスは小さなものしかない。湯沸かしポットは、常時テレビの脇に露出して置かれている。 居室の壁紙は全体に同じものが使われているが、テレビキャビネットのある側の壁には、窪みに沿って木目の縁が取り付けられており、それが引き締め効果を生んでいる。入口の近くに設けられたクローゼットの扉は引き戸。 内部にはハンガーレールの他に、大型の金庫、2種類のスリッパ、バスローブなどが収納されている。シューシャイン用の靴台があるのはユニークだ。 バスルームはシンプルなユニット式だが、浴室金具によいものを使うなどして、高級ホテルらしさを感じさせている。ベイシンの天端が広く、持ち込んだアイテムを置く場所にも困らない。 バスタブは長さ160センチのゆったりサイズ。湯の勢いもよく、シンプルな造りながら快適なバスタイムを過ごすことができる。ただ、過ごした後、排水が遅いことが気になった。 バスアメニティは、「GILCHRIST&SOAMES」のシャンプーやソープなど、レギュラールームよりはワンランク上の品揃え。タオルは3サイズが2枚ずつ用意されているが、ややくたびれ気味。バスローブはオイルトリートメントで使用したのか、油くさかった。 室内の快適性は申し分ないのだが、ファブリックの擦り切れや家具の傷みが目立っているので、そろそろ改装が必要かと思われる。 プラザコンフォートの宿泊客とホテルメンバーは、南館最上階にあるクラブラウンジを利用することができる。入口にはラウンジの趣旨とともに、子ども連れの場合は他の客に配慮するようにと注意書きが掲げられている。 ラウンジ内は窓の方に向いてソファやイスが並んでおり、空港ラウンジのような雰囲気が感じられる。奥にマッサージチェアが並んだコーナーがある点でも、よく似ている。ラウンジ内はセルフサービスで、飲みものの他にホテル製の菓子も並んでいる。 今回は、1泊の予定でチェックインしたが、途中で2泊に変更をした。部屋は同じで構わないかを確認するためにフロントへ電話を入れると、引き続き同じ部屋を使えることになった。しかし、ルームキーは情報を書き換えなければならないので、フロントに立ち寄るよう言われた。 後にキーを持ってフロントに行くと、延泊分の料金を先に払えと言われた。今は、キーの交換に寄っただけだから持ち合わせていないと答えると、ではいつ持ってくるのかと執拗だった。まるで借金取りのような口の利き方に腹が立った。どうしても先に金が欲しければ部屋に取りに来るよう告げると、出発時の清算でいいことになった。 屋外プールは都会のオアシスだ。あまり日当たりには恵まれないが、それでも太陽を追うようにして、係がデッキチェアの向きを変えてくれる。ハワイアンののんびりとした音楽が流れ、午後のまどろみには打ってつけである。と、思ったとたんに、子ども連れがパワー全開で登場し、穏やかな時間は一瞬にして崩壊した。 夕食時に「樹林」を利用した時のこと。ちょうどロビーギャラリーで開催中の焼物催事に合わせて、有田焼の器で提供される夏カレーのプロモーションが行われていたので、それを選んだ。 だが、運ばれてきてちょっとガッカリ。まるで空港のクイックサービスと変わらない内容と味である。これで2,500円。久しぶりに「やられた」という感じ。器のよさも生きていない。デザートにはベリーのアイスクリーム。これはまあまあだが、ガッカリの穴埋めには及ばなかった。 |
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