2003年6月30日 |
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京王プラザホテル Executive Deluxe Room | |
楽-3 源氏物語2003〜宿命の恋 | |
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6月から7月に掛けて、京王プラザホテルでは「源氏物語2003〜宿命の恋〜」と題したイベントを全館で開催した。源氏物語をテーマにしたさまざまな創作料理やカクテル、デザートなどがレストランを彩り、華道家假屋崎省吾氏による見事ないけばなが本館・南館の両ロビーをダイナミックに、そして華麗に飾った。また、瀬戸内寂聴氏現代語訳による源氏物語を、毎年好評を博している白石加代子氏の一人芝居で上演するなど、ホテルイベントとしては、非常に文化性の高い内容で楽しませてくれた。各人の才能がのびのびと発揮され、素晴らしいコラボレーションを実現した今回のイベントを高く評価したい。
地方をとんぼ返りし、チェックインをしたのは夕方。担当したベテランの係は、いつものタイプの部屋が用意できないことを真っ先に丁重に詫びてくれた。そのやわらかで申しわけなさそうな態度を見れば、いつもとは違った部屋になってしまった残念さなど吹き飛んで余りあるというものだ。そして、ベルボーイたちがもたもたとしていて、なかなか荷物を運びに来ない様子を見ながら、一緒になってイライラしてみたり、こちらの立場を何かと気遣ってくれた。やっと来たベルボーイもまた、親切で感じのよい青年だった。 部屋は本館のデラックスルームだった。南館のコーナールームが気に入ってしまうと、なんとなく垢抜けないような印象を受ける客室だ。特に35階は家具や照明が36階以上とは違っていて、あまり好きになれなかったが、しっとりと落ち着いた雰囲気があるという意味では、本館の部屋もたまにはいいものだ。しかし、窓ガラスになにやらハーフミラーのようなシールが全面に貼られ、夜景が暗くなり、室内の反射も加わって景色が見づらくなった。日中の強い光線を和らげ、目の前にそびえる都庁からの視線をさえぎる効果を狙っているのかもしれないが、あまりうれしくない。 冷蔵庫の中身もちょっと変わった。以前やオロナミンCがあったが無くなったし、コカコーラさえない。ビンビールや日本酒など、ちょっとオヤジ的な品揃えだ。南館は南館でまったく違ったラインナップになっている。バスルームのアメニティも小さなボトルから、据え置き型の大きなボトルに変わった。 チェックインをしてからすぐに、オープンして間もないプールに行ってみた。外国人が5人ほどプールサイドでの談笑を楽しんでいたが、泳いでいる人はいなかった。すでに陽か傾いており、プールに足をつけてみたが、とても冷たく泳ぐのはためらわれた。だが、プールサイドで感じる風は心地よく、デッキチェアで小説を読んでいるラテン系の老人と挨拶を交わした後、しばらくその風に吹かれながら、音楽を聴いて過ごした。源氏物語に陽気なラテンのおじいさん。時間も距離の越えて、地球は随分と狭くなったものだと感じた。 |
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2003年6月30日 | |
京王プラザホテル コーヒーハウス「樹林」 | |
楽-2 どんな親子関係? | |
チェックイン時にディナー2割引券なるものをもらったが、食事は別に済ませていたので、夜食に利用することにした。この日までのスペシャルサンドイッチメニューから、マグロと豆腐ハンバーグの親子サンドとクリームコーンスープを注文した。そして、ちょっと軽くグラスの白ワインを。注文を終えたのが、ほぼ22時だったが、そのサンドイッチの提供時間が22時までとなっていたので、まさにこのメニューのラストを飾るオーダーとなった。
クリームコーンスープは空のボウルをテーブルに置き、銀のポットに入れて運ばれテーブルで注がれる。浮身はないが、濃厚でクリーミーな味わいは結構気に入った。ちょっとオークラの味に似ている。そして、親子サンドがやってきた。ピタパン風の白いパンに挟まれた豆腐ハンバーグやシソなど、和風のテイストに仕上がっている。しかし、よく考えてみると、マグロと豆腐ってどんな親子だろう?マグロの子って豆腐じゃないし・・・そのココロを聞いてみたかったが、見た感じ、大きなサンドイッチと小さなサンドイッチのふたつが皿に載っているので、この大きさが親子ってことかなと勝手に納得してしまった。 |
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[京王プラザホテル] |
Y.K.