広い部屋とはどんなだろうと思いながら客室に向かうと、そこは南館のコーナールーム。ということは40平米の面積があって、スイートを除いては確かに一番広いタイプだ。しかも比較的高層階が用意されたので、これはラッキーかもと思いつつ部屋に入ると、そこにはベッドが4台並んでいた。なるほど、特別な需要がない限り、なかなか売れない部屋だからアサインされたわけだ。ちょっとタバコの臭いが気になるけれど、珍しい部屋はとても興味深かった。

内装は古いままで、懐かしい家具が並んでいるが、テレビだけは2007年製の26インチ液晶型。バゲージ台と姿見は入口付近に設置し、居室にはベッドが窓の近くいっぱいまで並んでいる。デスクユニット、冷蔵庫、ソファセットは、壁に寄せて並べて配置した。ソファ、アームチェア、デスクのイスをすべて活用すれば、4人でテーブルを囲むこともできるようになっている。だが、テーブルもデスクも小さく、ベッドはいずれも98センチ幅のシングルベッドだ。さて、今日はどのベッドを使って眠ろうか。どれを選んだからと言って、特に違いはないのだろうけれど、一番窓に近いベッドをチョイスしてみた。

160×240センチのユニットバスは、4人で利用した場合には順番待ちで落ち着かないだろうが、バスルームの外にも用意されたもうひとつのベイシンが役に立ちそう。当然のことながら、タオルやアメニティ類はすべて4名分用意されている。

本館7階には、宿泊客が無料で使えるフィットネスルームがある。係は不在で、利用に際しては、注意事項が書かれたシートに署名をし、ボックスに投函する仕組み。マシンは古く数も少ないが、この日は終始貸切だったので、マイペースで利用できた。だが、タオルの補充などのメンテナンスはあまりよくない。飲料水も有料だ。

屋外プールは、小雨が降っていたこともあり、ガラガラだった。プールの水はとても冷たかったが、まだシーズンが始まったばかりで、水が透き通っていてキレイだった。プール受付の女の子たちは、愛想はいいけれど、私語が多すぎる。プールサイドのライフガードたちはヒマそうだった。