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グランドパーク小樽 Deluxe Plus Room | |
Grand Park Otaru | 2011.02.07(月) |
北海道小樽市 | 楽-3 |
ARCHIVES ・ 1992 |
雪の季節に 2月の小樽は深い雪に覆われている。海岸近くは山側に比べればどうということはないと地元の人は言うが、年に1度か2度のわずかな降雪しかない土地から来ると、圧倒されずにはいられない。毎日この雪と悪戦苦闘している地元の方々には甚だ恐縮だが、滅多に見ない雪に心が躍って仕方がないのである。 毎度おなじみ小樽の定宿グランドパークの周辺にも雪が積もっている。目の前の道路も、ほとんどオリジナルの路面は隠れ、凍り固まった雪にタイヤ跡が見えている。客室から見下ろすだけでは飽き足らず、コートを着込んで路面に出てみることにした。 雪は音を吸う。そのため海辺であるのに何の物音もせず、道をも静寂が支配している。時折通過する車の音さえ、しずしずと上品に聞こえるほどだ。歩道を歩く人もいないらしく、新しい雪が残っている。それもそのはず、歩道を歩かなくとも、モールの中を通ればいいのだから。 雪を踏む感触がなんとも心地いい。一歩ごとにゆっくりと、ギュッ、ギュッと進み、次の出入り口まで歩いてみた。その頃にはすっかり体が冷え、指先の感覚が消えつつあったが、それでもまだ歩き続けたい気分だった。 しかしあまり調子に乗って、風邪でもひいたら笑い物である。後ろ髪引かれる思いでモールに入り、暖房がよく効いた通路をホテルまで戻った。 平日の午後。ホテルは、深夜を除けば一番静かな時だ。広いロビーに人はいない。大理石の階段に面したガラスを伝う滝の水音だけがよく響いている。 待ち合わせの時間まではもうしばらくある。ロビーのソファに座って、この雰囲気を満喫するとしよう。ソファの目の前にはフロントカウンターがあり、スタッフたちの姿がよく見える。 ふと後ろに目をやると、なにやらユニークなオブジェがあった。特に説明書きはなく、誰の作品なのかも判らなかったが、不思議と印象に残るオブジェだった。 用事も済み、部屋に戻ることに。今回の滞在も、いつもと同じ14階の海側。高層階で唯一の禁煙フロアだ。客室はスイートや和室を除いて、海側でも山側でも同じ造りをしており、基本的な設備はいずれも同じだが、ベッドタイプや窓際のソファに若干の違いがある。 今回の部屋は、窓際に大きなソファとアームチェアが置かれているタイプ。ベッドも2台とも正ベッドで、下にエキストラ用のベッドが隠されていることもない。 デスク、アーモア、バゲージ台はそれぞれ独立しており、仲良く一列に並んで置かれている。アーモアに入っている液晶テレビは、今の時代にはずいぶんと小型に感じる。 タイル張りのバスルームは清潔に保たれている。毎度の感想だが、早くドライヤーを新調して欲しい。せめて貸し出し用に新型を何台が用意すればいいのに、それもまだだ。 ベイシンの天端は天然石だが、側面には木目の部分がある。そこに水が当たって、腐食したり変色したりするようだが、きちんとメンテナンスをしてある。 バスアメニティのパッケージは、前回来た時にはロゴが入っていないものが多かったが、今ではグランドパークのデザインのもので揃うようになった。シャンプー類は壁掛けディスペンサー。タオルは3サイズが2枚ずつ置いてある。 窓からは小樽のマリーナが見えるが、雪の降り方によってはまったく見えなくなってしまうこともあった。吹雪き始めると、雪片が窓をたたく音や、うなるような風の音などが賑やか。降るのが止んでも、地表の雪が風で舞って、吹雪いているように見えることもある。 デスクにはこの雪を楽しむためのガイドマガジンが置かれている。ちょうど小樽雪あかりの路が開催中とのこと。夜は厳しい寒さだが、雪あかりのほんのりとした暖を求めて歩いてみるもの悪くない。 雪あかりの路はいくつかの会場に分かれて開催されているが、やはり小樽運河沿いが人気。ろうそくの炎と雪の白さが独特の美を感じさせる、雪国の祭典だ。 |
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