東京では春の訪れが実感できるが、小樽はまだまだ冬だった。凛と澄み渡った空気が、ふやけた頭をスキッと引き締めてくれる。ホテルのサービスもまたさっぱりと快活で、気持ちがよい。今日もよい演奏ができそうだと感じた。
客室は高層階の海側。部屋の仕様はほとんどの客室が同じだが、バスローブを備えたり、アメニティが充実したりという点が違っている。うっすらと雪をかぶったヨットハーバーは、いつ見ても美しい光景だ。時折、日本でないような錯覚すら感じさせる。客室に関しては、一昨年の冬の始まりに訪れた時と印象は変わらない。メンテナンスもよく行き届いているようだ。
夜のディナーショーも無事に終了し、終演後は主催者の方々とともに、小宴会場にて会席料理をご馳走になった。宴会場で提供される料理とは思えないほど手が込んでおり、非常に美味しかった。また来たいと強く思わせる。穏やかに気持ちのよどみを取り去ってくれる冬のアーバンリゾートだ。
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