ヒルトン小樽 Bay Suite |
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Hilton Otaru |
2008.02.12(火)
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北海道小樽市 |
楽-4
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雪あかりの路 | 冬の小樽はどこもかしこも深い雪で覆われていた。晴天には恵まれていたが、風が吹くと地面から雪が舞い上がり、一瞬吹雪のようになる。その中に身をおくとどんな感じなのか試したくて外を歩いてみることにしたが、気温は低いし、慣れない雪道では不意に足を取られそうになることしばしば。冬のソナタみたいに空を見上げようものなら、たちまちすっ転びそうだった。第一、ひとりで冬のソナタごっこをしても虚しいだけだし。
チェックインはスムーズに行われた。印刷されたレジストレーションカードの名前が間違っていたが、フロント係とは顔馴染みなので、手続きにてこずることはなかった。今回はフロントで料金を追加してベイスイートにアップグレードした。スイートはすべて最上階18階の海側に並んでおり、すべてが喫煙可能ルームだ。当日の変更だったので、消臭を十分にしてもらうことができず、ややタバコのにおいが気になるが、ほとんど留守にするので我慢することにした。 ベイスイートは64平米。標準客室2部屋分の広さがある。レイアウトもリビングとベッドルームがほぼ半分ずつと、シンプルな構造だ。ホワイエには大理石張りのエキストラトイレがあるのみで、すっきりとしている。リビングにはソファセット、4人用ダイニングセット、アーモアなどがあり、パステル調のファブリックと明るい木目が、軽やかな雰囲気を作っている。 アーモアには26インチ液晶テレビ、VHSデッキ、オーディオセットが収納されているが、DVDはない。アーモア脇に置かれた大きなプランターも、いいアクセントになっている。ダイニングテーブル近くの壁にはミニバー冷蔵庫と棚、ゲスト用の小さなクローゼットが並んで設置されており、空間を無駄にしない工夫が感じられる。このリビング、日中は明るくていいのだが、夜になるととても暗かった。 照明は、ダイニング上のペンダント、ソファ脇のスタンド、テレビとミニバーの細く絞ったハロゲンダウンライトのみで、それらはすべて部屋の手前側を照らしており、窓際付近にひとつも照明がないことが原因だ。本来は窓際にスタンドがあったに違いないが、故障したかなにかで撤去されたままなのだろう。速やかに代替品を用意すべきだと思う。 ベッドルームには120センチ幅ベッド2台、標準客室と同じデスク、20インチテレビを収納した扉付きアーモア、アームチェアとコーヒーテーブルがある。アーモア以外は特にスイート用に設えてあるわけではなく、ベッドルームだけ一見すると標準客室と大差ない。バスルームの入り口前にはクローゼットとバゲージ台がある。クローゼットはリビング側に張り出すようにレイアウトされており、3面の扉のある大型サイズで、インターコンチネンタル東京ベイのものに構造が良く似ている。 バスルームは標準客室のものに比べると広く立派だ。総大理石張りで面積は約6平米。ベイシンはシングルだが、トップは広く取られている。シャワーブースは約100×90センチで、バスタブは150×90センチ。アメニティも十分に充実しているが、タオルはいささかくたびれ気味だった。バスローブはクローゼット内に用意されている。 バスルームもまた暗かった。照明は調光が可能だが、MAXにするまでもなく半分のところで最大の明るさとなり、それ以上に設定しても明るさは変わらない。それは入っている電球が弱いからである。せめて60ワットの電球を使ってほしい。 夕方からは外出した。まずはいつもの「福鮨」で冬の味覚を満喫。そのまま徒歩で運河沿いを散策してみた。ちょうど10周年を迎える「雪あかりの路」を開催中で、運河はロマンチックなキャンドルライトに浮かび上がっている。そして、旧手宮線跡に沿って施されたイルミネーションやデコレーションも見逃せない。 北海道の冬のイベントと言えば札幌の「雪祭り」が代表的だが、都会的でダイナミックな「雪祭り」に対し、「雪あかりの路」は規模も小さく、手作り感に溢れている。人出は多いものの、ごった返すようなことはないし、電飾もシンプルでやわらかいので、雰囲気を静かに楽しめるのがいい。雪を踏みしめる「ザクッ」という音も実感できるし、ブルーに輝くアイスバーでは300円でホットビールが味わえる。恋人と歩けば、きっとココロがひとつになるだろう。 ホテルに戻ってから、急に甘いものが食べたくなったので、ルームサービスで「北海道レミントン カシスシャーベットと苺のスープ添え」1,200円を注文した。ついでにコーヒー800円も。これはヘルシーオプションからの一品なので、わずか119.38kcalなのがありがたい。夜になると窓から冷気が伝わってくる。空調を最高温度に設定し、でも朝日で目覚められるよう、カーテンは開けたままで就寝した。 翌朝は期待通り朝日で目覚め、朝食のスタートよりも早めにロビーに降りて、早朝のロビーの雰囲気を味わった。朝食は7時からだが、その15分前くらいから列が出来始めた。オープンからコンスタントに客が入り、7時半には満席となった。アジア系外国人が多く、声は大きく、食べ方もダイナミックなので、まるで市場の競りの中で食事をしているようだった。 早めにチェックアウトをして、以前から気になっていた交通博物館へ立ち寄り、運河沿いの喫茶店「小樽倶楽部」でコーヒーを飲み、空港へ。福岡行きのフライトは機材到着都合で30分遅れだった。 |
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ヒルトン小樽(公式サイト) | |
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