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横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ Towers Twin Room | |
Yokohama Bay Sheraton Hotel & Towers | 2010.06.11(金) |
横浜市西区 | 哀-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
朝食の代替営業 よく晴れた金曜日、横浜は夏を思わせる空気に包まれていた。横浜駅西口にそびえるシェラトンの外観は、古いビルに囲まれた駅前ロータリー周辺ではよく目立っている。 青空に映える近代的な外観とは打って変わり、3層吹き抜けのアトリウムを持つロビーは、木目や真鍮、きらびやかな照明器具で装飾され、華やいだ雰囲気が漂う。各フロアは緩やかな段差が設けられ、空間をよりダイナミックに見せている。 吹き抜けには流れるようなシェイプの階段、その脇には石造りのファウンテンが設けられ、ツタやスパティフィラムなどの植物とともに、潤いと動きのある空間を演出している。ファウンテンに置かれた黄金のように輝くアートオブジェも印象的だ。 天然石と木目で造られた明るいフロントカウンターは、幾段にもなったロビー空間の一番低いところにあって、華やかなロビーの中では直線的でさっぱりとしたデザインをしている。 26階と27階はタワーズフロア。26階には専用ラウンジとレセプションが設けられており、ラウンジ営業時間中には、ソフトドリンクなどをセルフサービスで楽しめる。時間帯によってはアルコールやスナック、オードブルなども用意される。 今回も裏側のデラックスルームが埋まっていたため、海側のツインルームが用意された。今日のような爽やかに晴れ渡る日には、裏側の薄暗い部屋より、たっぷりと日が差し込む海側の方が一層快適なことだろう。窓から入り込む光は、窓から離れた客室扉まで、室内全体を明るく照らしている。 タワーズフロアの客室天井高は3メートル。それだけに窓も大きく取られているわけだが、窓の最上部はカスケードドレープの上の方まで伸びており、これが格段の採光をもたらしている。 眼下には横浜駅舎や西口のロータリーが見え、向こうには海やベイブリッジ、みなとみらいの高層ビルなどを望む。都会的でありながら、どこか心休まる風景だ。 この客室はタワーズフロアのベイビューツイン。広さは34平米で、シャワーブースを備えているタイプだ。ティピカルなルームレイアウトだが、レギュラーフロアに比べて家具やファブリックの質がグレードアップし、カラースキームの洗練度も高い。 一般的な35平米程度の部屋に比べると、横幅が広めに設計されているので、ベッドとデスクの間には十分なスペースがあるが、逆にベッドと窓との間は迫っている。そのため、アームチェアのあるシッティングスペースが窮屈な配置にならざるを得ないのが唯一の欠点だ。 今回は選べるウェルカムアメニティで、クッキーというのをチョイスしてみた。もう少し大きなものを想像していたが、オマケという感じのささやかさだ。地下1階にある「ドーレ」で販売されているものらしいが、サイトのオンラインショップでも取り扱っている。4袋入って2,800円だというから、これはひとつ700円。微妙。 ミニバーキャビネットには照明付き。ちょっといいカットグラスやマグカップが備わっている。ドリップコーヒーは有料で、無料なのは緑茶とほうじ茶のみ。有料だが、カップ麺やインスタントスープもある。茶を入れて、もらったクッキーを食べてみたら、結構美味しかった。 バスルームの清掃もよく行き届いていた。照明には主にふつうの蛍光灯が使われており、補助的に電球型蛍光灯のダウンライトが設けられている。それらのスイッチは別個にあるので、組み合わせによって明るさを変えられるのだが、ムード自体はさほど変わらない。 バスタブは3方をタイルの壁に囲まれており、シャワーカーテンも取り付けられている。なんとなく、昔のハイアットリージェンシー東京のバスルームを思い出させる。バスタブの側面だけでも天然石パネルで覆うと、ぐんとゴージャスになったかもしれない。 バスアメニティはパッケージが一新された。シャンプー類はこれまで同様にシェラトン共通ブランドの特別階用ラインナップだが、歯ブラシなどはホテルオリジナルのビニール包装からシェラトン共通の箱入りに変わった。コストは下がったかもしれないが、エコの観点では後退が感じられる。 また、シャンプー類は2本ずつ用意されるが、ボディーローションは置いていない。基礎化粧品は男女別に用意してあるのに、他のホテルではよく見かけるボディローションがないのはなぜだろう。 タワーズフロアの朝食サービスはかつてタワーズラウンジで行われていたが、それは廃止され、2階にあるレストラン「コンパス」でのブッフェを使うことになっている。タワーズ専用のセクションが設けられるわけでもなく、どの客も同じように扱われるのは、特別階の利用客にとっては心地よくないだろう。 その「コンパス」が、5月6日から7月9日までの間、全面改装のためにクローズされている。朝食の代替営業は、午前6時からラウンジ「シーウインド」で、午前7時からは中国料理「彩龍」で行われている。 改装中の店の周囲には、工事現場を覆い隠す衝立とともに、店の完成予想図が掲げられている。それによると、業態をオールデイブッフェに改め、ブッフェ主体のレストランになるらしい。 もらった朝食券で「彩龍」に行ってみた。窓のない店内での朝食はやや気が滅入るが、滅多に入らない中国料理店の内装は興味深かった。 料理はブッフェ形式で、内容は「コンパス」とほとんど変わらないが、中国料理店らしく、ちょっとした点心が加わる。サービスは極めて無愛想だった。それではどんなご馳走を並べたとしても気分はよくない。 |
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