まず、受付がカラオケルームと共用になっている。係は慣れたもので、客の顔や雰囲気を見れば、カラオケをしに来たのか、スポーツクラブに来たのかは見分けがつくようだが、時として、カラオケ目当てのほろ酔い加減の団体と遭遇すると、互いに違和感を感じずにはいられないのが難点。また、会員になるに当たっての入会金や月会費が、他のホテルの水準に比べると、非常にリーズナブルな設定なので、夕方からは会員たちで結構な賑わいを見せる。

その割に、それぞれの設備は狭い。ロッカールームの奥には遠赤外線サウナがあるが、定員5名と表記されていても、3人も入ればいっぱいいっぱいだ。浴槽はなく、シャワーブースが3箇所設けられているのみで、リラクゼーションスペースのようなものはない。ジムには親切なインストラクターが揃っているが、肝心なマシンは型が古く、もう少しバラエティが欲しいところだ。

プールは15×6メートルの小さいものだが、天井からも窓からも十分な採光があって、開放感は申し分ない。プールサイドには大型のジャクージが設置され、このクラブ内では最もくつろいだ雰囲気を持っている場所だ。観葉植物や3色のタイルなどが、リゾート風だ。30分ごとの交代時には、深々と頭を下げてから出入りするなど、係の礼儀正しさも気持ちがいい。ひたすら泳ぎまくっていたら、知らない間に日が暮れていた。帰りにタワーズラウンジに立ち寄って、喉を潤した。

客室は、タワーズフロアのデラックスルーム。街側のタイプなので、横浜らしい港の景色を眺めることは出来ないが、部屋の構造が使いやすいので気に入っている。前回1月27日に利用した一般階の同タイプと比べると、家具の色合いや3メートルという高い天井が、ワンランク上を感じさせる。その差は、前回のページと写真を見比べていただければわかりやすい。パワーカーテン、バスタブピロー、寝具など、細かい点にもタワーズフロアならではの工夫が見られた。

ラウンジの朝食は、いつも通りの品揃えながら、コーヒーや紅茶を係が積極的にサービスするなど、以前よりもフレンドリーでコミュニケーションのある雰囲気になったように感じられた。