フロントには寄らず、26階のタワーズラウンジへ向かった。係にはすでに顔を覚えられているので、名前を告げることなくチェックイン手続きが完了した。今回用意された客室は、25階のシェラトン･スイート・スリーパー･ベッドフロアにある、裏側のデラックスルームだった。本音はタワーズフロアへのアップグレードを期待しているのだが、お気に入りのタワーズフロア裏側デラックスルームは2室しかないので、なかなか当たらない。

タワーズフロアはスタンダードタイプでも天井が高く、室内のインテリアもグレードアップするし、より大きな窓が開放感を与えてくれる。一方、裏側デラックスルームは、レギュラーフロアであっても、46平米というゆとりの広さと、独立したトイレ、ベイシン付きのドレッシングエリアがある。どちらが魅力的か、大いに悩むところだ。これでベッドが旧来のものなら、タワーズのスタンダードタイプをリクエストするところだが、25階ならベッドは悪くないので、このまま利用することにした。

タワーズラウンジでチェックインをしてから、レギュラーフロアに下りてゆくと、エレベータホールや廊下のデザインが、一層安っぽく感じられる。廊下の照明に蛍光灯を使っていることで、カーペットの汚れがひときわ目立って見えるようだ。もう少しよい状態に出来ないものだろうか。