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2005.10.31.(月)

ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル Club Superior Room
InterContinental The Grand Yokohama
哀-2 Heartless
横浜港の海水
いつものタイプの客室に連泊した。クラブインターコンチネンタルフロアのほとんどのゲストリレーションとは顔馴染みだが、今月から新しいスタッフが加わった。彼女は外国人で、語学が堪能なことからこのフロアでサービスに当たることになったと言う。だが、サービスに笑顔や謙虚さを添える習慣のない国の出身だからか、彼女がフツウにしていることは雑に見えてしまうし、ラウンジで顔を合わせた時のちょっとした挨拶でさえ無愛想に感じてしまう。当人に悪気がないことはわかるが、そのサービスタッチをどうしても好きになることができない。彼女が日本流のサービスを学ぶ姿勢を持ってくれればいいのだが、気難しい国の人々は、そう簡単にこれまでの流儀を曲げたりしないので、この先がちょっと心配だ。

今回の客室は29階だった。このフロアに泊まると必ず気になるのが、30階にあるプライベートダイニングからの騒音だ。宴会をやっている時間帯はさほど気にならない。だが、夜も更け、その日の片付けか翌日の準備をする頃になると、スタッフたちがテーブルやイスを動かしたり、慌てて駆け回っている様子が手に取るように伝わってくる。ダイニングを覗いたことはないが、床がフローリングであるに違いない。下には客室があり、人がくつろいでいるという認識が抜けてしまっているとしか思えず、毎度不愉快にさせられる。

翌日は良い天気に恵まれたので、朝食の後に海辺まで散歩に出てみた。横浜港の海水など、よどみきって透明度などほとんどないのではないかと思っていたが、日が当たると海底まで見えるほど澄んでいた。様々な魚たちが泳ぐ姿も見え、東京湾の水もきれいになったものだと驚いた。ジョギングをする人、釣り糸を垂れる人、みなマイペースで港を楽しんでいる。

11月に入り、ホテルにはクリスマスツリーがお目見えした。だが、金属の骨組みにシンプルな装飾を施しただけのツリーはユニークではあるが、クリスマスらしい心温まるような雰囲気がまったく感じられない。こんなツリーのどこがいいのかよくわからない。

クイーンズスクエアでも、巨大クリスマスツリーの設営が始まっている。ツリーの周りを工事現場のように囲っているが、周囲には部品が散らかっていて美観は台無し。何もクリスマスだけが観光シーズンではない。この日にこの地を訪れた観光客は、景観の悪さにガッカリしただろう。もう少しスマートなやり方があるのではないか。

「スパイシーJ」では、カンボジアのインターコンチネンタルから料理人とサービススタッフを招いてカンボジアフェアを開催していた。その初日に食べに出かけたが、料理のボリュームは控えめながら、味は本格的で素晴らしかった。とりわけ、独特のパテを練りこんだというサテの味は、忘れがたい。

朝の港 ホテルを真下から見上げる

[ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル]
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Y.K.