1997.01.05
東京と横浜の温度差
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル Club Superior Room
怒-2

同じ布から裁断されたにもかかわらず、質に著しい差があるのはなぜだろう。同じチェーンのホテルでしかも後からできた方が、はるかにホスピタリティーがあって仕事も優れている。本来なら、キャリアを積んだものの方が経験や洗練を重ねて良い仕事をするはずなのに。

しかし、思うにオープン当初はみな緊張感を持って新しいことを覚えたりチャレンジしたり、前向きな気持ちでのぞんでいるのが、少々なれてきた頃に気持ちが緩んで駄目になっていってしまうのではないか。どこでもオープン2年くらいは不慣れながらに懸命さが感じられるが、それを過ぎると慣れこそ出てきても前向きな気持ちは失われて仕事をただただこなすようになってしまう。

そう思うと、東京のインターコンチネンタルもあと1年くらいすると、惰性で仕事をする人数が多くなってくるのかもしれない。ここ横浜の従業員はいやいや仕事をしているのか、はたまたつっけんどんで高飛車に構えている方がホテルらしいと思っているのか、まるで大学病院のように人と接するたびにいやな思いをする。

このホテルは一般階とクラブフロアでは内装にかなりの差がある。一般階は薄いピンクとベージュを基調としているが、特別階は濃紺と白をベースに男性的な雰囲気。また、バスルームには大理石が張られ、シャワーブースがつく。大きな窓から眺める港やベイブリッジがとても美しく、心が洗われる。

Y.K.