2004.04.28.(水) |
|
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル Club Superior Room InterContinental The Grand Yokohama |
|
哀-3 自己顕示欲 | |
|
|
付き合いの長い友人でも、いつもはスムーズなコミュニケーションが、時としてまったくかみ合わなくなる瞬間がある。今日に限ってコイツなにを言い出すんだろう、みたいなことをお互いに感じて、親しいがゆえに険悪になるあの感覚を、今回はヨコハマインターコンで体験した。新潟から直行し、少し汗をかいたので早くシャワーを浴びたいのに、予約が見つからないとかで30分も待たされた。ラウンジで座りながらとはいえ、30分というのは異常な長さだ。係の態度には親しみは感じられるが、申しわけなさそうには見えなかった。そうした甘えはプロらしからぬもの。少々ガッカリした。
客室にはアド街ック天国で紹介されることを自慢したチラシを置いていた。話題になるのは結構なことだが、チラシまでこしらえる価値のあることだろうか。毎度お騒がせのロビーウェディングも、ますますひどくなってきた。とにかく演奏が劣悪すぎる。それを公衆の面前ではばかりもなく大音響で垂れ流すホテルの神経もおぞましい。このバカ騒ぎは、新郎新婦ではなくホテルの自己顕示欲であるように感じられる。 美しい海に擁かれ、青空がよく似合うホテルだけに、館内の穢れた様相には我慢ならない部分もある。定期的に送られてくるメールマガジンには、乱れた日本語や、やもすれば客を舐めているのかと思うような表現も散見される。親しみの演出は必要だが、節度を考えなくてはならない。立派な施設を広く気軽に利用してもらえるようにすることにも価値があるが、横浜で初めての本格的国際ホテルらしい風格は守り抜いて欲しい。 |
|
|
|
2004.04.29.(木) | |
かりゅう 中国料理 Karyu |
|
怒-4 冷めたチャーハン | |
以前の翡翠色をテーマにしたインテリアも素敵だったが、よりモダンでシックなインテリアに改装した。確かに今風にはなったが、なんと安っぽいのだろう。このホテルは改装する毎にダメになる。もうめちゃめちゃだ。とにかくお金を掛けずに新しさを演出し、座席数を少しでも増やしたかったのだろう。窮屈な席に掛ければ、チープな部分ばかりが目に付く。まともなのは窓の外の眺めだけ。
この店ではくるみの飴だきが初めからテーブルに用意されている。それをつまみながらメニューを眺められるのだが、テーブルに載った小皿には、まるで食べ残しのカスのようなくるみが少量しか盛られていなかった。もちろん食べ残しなどではないと思う。盛り付けに注意が払われず、結果残りかすのようにしか見えなかったのだろう。この店は客を迎えるという点ですでに失格だ。 サービスに当たった黒服の指を見ると、爪が長くて不潔だった。しかも、注文を取り終えて後ろに下がった時には、一瞬鼻をほじっていた。その手で料理を運ぶのかと思うとぞっとする。サービスに当たる人間は、決して腕を首から上に上げてはならない。それを習慣にしなければ、無意識のうちに鼻や目をいじることになる。特に、目をいじれば自分の目にダメージを与える可能性もある。随分とツンツンと感じが悪いサービスをしながら、よくもみっともないことをするものだ。 注文した料理は、まったくタイミングを考えずに運ばれてくる。テーブルを見ていないようだ。セットの料理はリストからチョイスするプリフィクススタイルだが、運ばれてきた料理はどれも出来立てとは思えなかった。もしかするとキッチンのデシャップ台はブッフェ台と化し、係が大皿から取り分けて運んでくるだけではないかと思わせるほどだった。最後に運ばれたチャーハンは、最初から完全に冷めていた。そのため、手をつけずに放っておいた。それに気が付いて声を掛けられたのは、随分と経ってから。苦情を言って皿を下げてもらったが、料金は課金されたままだった。 有料の中国茶も注文したが、茶海を用意してくれないので、茶壷の中で茶がどんどん濃くなってしまう。高級茶葉を有料で扱うなら、それなりの茶器を用意して欲しい。横浜といえば中華。その中華の名を汚す店だった。 |
|
[ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル] |
Y.K.