2003年1月3日 |
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ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル Club Room | |
哀-2 階段 | |
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新春の横浜は、空気が澄み渡って、見慣れた景色も新鮮に感じられた。ホテル内は、前日までは混雑していたとのことだが、いつもの休前日程度に落ち着きを取り戻しており、ゆっくりとリとくつろぐことができた。用意されたのは、客室階の最上階にあたる29階の、もっとも裏側に近い客室だった。客室の両サイドは階段になっているので、隣接する客室がなく、静かだと思ってアサインしてくれたようだ。ひとつの階段はクラブラウンジへと続くカーペット敷きだが、もうひとつは非常階段だ。非常階段は、時折従業員が利用しており、上り下りする時に足音が響く。しかも急いで駆け下りたりすることが多いのだろう。かなりの騒音だった。
また、30階のスイートダイニングからも、ドシンドシンと音が響くが、深夜になってからの方がひどいので、宴会中ではなく、準備や片付けの時に騒音が発生するらしい。急ぐ気持ちは良くわかるが、実際には、作業を早く進めることと、乱暴か丁寧かはあまり関係がない。身のこなしや、ものの扱い方を洗練させれば、物音を立てなくとも、スピーディーに準備を進めることができるだろう。スマートなだけでなく、余計な体力を使わないので、疲れることがないはずだ。 |
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2003年1月3日 昼 | |
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル 「アジュール」 | |
哀-3 フレンチ離れ | |
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オーセンティックなパリのレストランを目指してオープンしたこの店は、時代を反映して大きく生まれ変わろうとしている。これまでも、料理をプロバンス風にしてみたり、いろいろな工夫をしてきたが、横浜で本格的で高級なフランス料理は流行らないと、踏ん切りをつけたようだ。パンパシフィックには有名人シェフの、体裁だけの店が人気を保っているし、ロイヤルパークでは味はどうでも見事な景観ありと、横浜のフレンチレストランは、本質抜きの哀れな勝負を続けている。旨いものを、安定したサービスで提供することが、先決だと思うのだが。
この店の昼コースは2種類。3,500円と5,000円という値段設定だが、メインディッシュを1品にするか、2品にするかの違いだけなので、実質は1種類のコースしかない。メイン2品のコースを注文したが、料理は悪くなかった。オーソドックスな定番料理に、南フランスの爽やかなイメージを吹き込んだ皿は、見た目にも楽しい。しかし、デセールはパティセリーでも販売しているケーキ数種から選ぶのみと、説得力に欠ける。更に、サービスは不慣れな若者たちによるもので、華やぎがなかった。テーブルで会話が進行中にもかかわらず、「お下げしてよろしいですか」と尋ねられることしばしば。皿が空になってからも下げずに放置したままで、次の皿が運ばれる直前に下げるというレベル。これでは、ますますフレンチ離れが進んでしまうのではないか。 |
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[ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル] |
Y.K.