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ヒルトン東京ベイ Celebrio | |
Hilton Tokyo Bay | 2011.07.23(土) |
千葉県浦安市 | 喜-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
進化したサービスと面白い部屋 1年3ヶ月ぶりの再訪。ドアマンやベルアテンダントは、ひっきりなしに客が出入りする正面玄関に注意を払っており、案内や手助けが必要な客に直ちに対応している。こうしてホテルの表玄関にいい空気が生まれると、おのずと館内全体がいい雰囲気になるものだ。 チェックインも丁寧で感じがよかった。予定より早い到着だったため、まだ部屋の用意が整わないとのことなので、「アチェンド」で遅いランチをとることに。レストランへのアテンドも進んでしてくれ、店で席に着いてからは、店のスタッフがじゅうぶんに楽しませてくれた。 1時間ほどが経ち、ちょうど食後のコーヒーという頃に、デューティーマネジャーがルームキーを持ってきた。タイミングを見計らっていたようである。以前は客のテンポ感などお構いなしに手前味噌なサービスをしていたが、この頃はそれが180度変わった。劇的な向上である。 さて、まもなく改装かと思われた10階と11階のエグゼクティブルームは、すっかり見る影もなくリニューアルされ、その名もセレブリオという斬新なフロアに生まれ変わった。今回はそのセレブリオルームに初めて宿泊する。 元のデラックスプラスルームもセレブリオと同系統にリニューアルされ、セレブリオセレクトというカテゴリになったが、今回用意されたのはふつうのセレブリオルーム。主な違いはバスルームとベッドボードの仕様だが、インテリアのテイストは共通している。 セレブリオの内装は、エレベータホールでも強烈な個性を放っている。座る度に色が変わるイスや、コントラストの強い照明などが、近未来的な雰囲気を醸す。一昔前なら、こりゃラブホテルかと不評を買ったかもしれないが、今や高級ホテルでもクールスタイリッシュなデザインが浸透しており、ここまで徹底したデザインであれば違和感はない。 楕円の組み合わせがフロア全体のモチーフになっているらしく、客室番号表示をはじめ、フロアのあちこちにこのモチーフの装飾が用いられている。 廊下のカーペットと室内のカーペットは同じ柄。ソーダ水の泡をイメージしているそうだ(韻を踏んだわけではない、念のため)。廊下は夜間になるとかなり照明が落とされるが、それもまた都会的な雰囲気を感じさせる。廊下も室内も、まだ新装のにおいがきつい。 室内は、白が生き生きと見えるフレッシュな空間に仕上がっている。以前の内装に慣れていただけに、この激変に驚いた。下手をすれば病室かという冷たい印象になりそうだが、遊び心とユニークな工夫を散りばめることで、クールな色調ながらも楽しくてポップなイメージを作り出している。ただ、全体に質感は低く、すぐに次の改装時期が迫ってくるだろう。 ベッドはひとつが幅98センチのシングルサイズ。これまで140センチ幅だったことを思えば、ずいぶんとコンパクトになった。これは最大4台のベッドを並べることを想定したもので、それぞれのベッド下には、別のベッドが収納されている。このベッドの出し入れのためか、カーペットには埃が目立つ。 マットレスは新調され、寝心地は以前よりよくなった。ベッドスカートも白系統で、淡い色(アクアソーダブルーというらしい)の丸クッションがアクセント。ベッドボードは、白木風のボードに白いパネルがはめられている。間接照明を点ければ光が丸い小穴から漏れ出て、ファンタジックなムードを作りだす。読書灯は白いパネルの両脇に付いている。 ベッド向かいには白いカウンターを設置。隅にはミニバータワーがある。カウンターは物を置いたり、化粧をしたり、デスクワークをしたりと多目的に使えるが、奥行きが浅いので、ワークデスクとして使うには不足がある。テレビは壁掛け。ポータブル音楽プレイヤー用のスピーカーが備わっているが、DVDプレイヤーはない。 カウンターに向かうイスはひとつ。白くて背もたれの小さなタイプなので、ほとんどスツールのような役割だ。イスの前には楕円の大小ミラーが取り付けられている。 ミニバーはマキシバーと名付けられ、冷蔵庫に用意されたソフトドリンクも無料。インスタントコーヒーや紅茶ティーバッグも用意されている。マキシバータワー脇の、紫の間接照明が印象的だ。 窓際にはクッションと同じ色のカウチ型ソファがある。こちらのクッションは丸くて白い。テーブルも白で、天端にクリスタル風の飾りがふたつ付いている。窓際でくつろぐには、重宝なソファだ。窓にはシーリングライトが映り込んで、まるで月のように見える。このように照明は効果的で面白いものが多いが、シーリングのスイッチだけ個別にして欲しかった。夜にくつろごうにも明るすぎる。 バスルームも居室同様に白をベースに改装された。テイストは揃ったが、以前の方が格段に立派だったので、比べると安っぽくなったと言わざるを得ない。 バスタブは塗り替えただけで、カランやシャワーも以前のまま。新しい工夫としては、照明にブルーのライトを加え、スイッチで通常色とブルーを切り替えられるようにしたこと。真っ白いバスタブにブルーのライトはよく映えるが、せっかくならこのライトだけを点けられるようにスイッチを独立させた方がよかったと思う。やはり詰めは甘い。 ヒルトン東京ベイの夏といえば、50メートルの屋外プールだ。土曜日は寒くてガラガラだったが、日曜日には気持ちのいい晴天に恵まれた。午前中はさほど混み合うこともなく、広いプールを自由に泳ぎ回ることができた。まだシーズンが始まったばかりで、水もきれいだ。 朝食はブッフェを、ランチには「王朝」のセットメニューを食べた。サービスはいずれも明るく健康的なタッチ。よく気が付き、率先してサービスしてくれるようになり、かなりのレベルアップを感じた。この調子で、フレッシュで気が利くサービスを続けて欲しい。 |
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