スイートのスタンダード |
2007.05.26(土)
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ヒルトン東京ベイ Tower Suite | |
Hilton Tokyo Bay |
喜-3
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よく晴れた土曜日。平日なら日中は閑散としているホテル内だが、週末は婚礼やデザートブッフェに訪れる人も多く、アミューズメントパークのような賑わいと活気を呈している。エントランス脇では外国人エンターティナーによる大道芸のパフォーマンスもあり、子供たちだけでなく、行き交う人々の注目を集めていた。ホテルスタッフたちも数多く配置されているが、それでも対応に追われて慌しそうな様子。スピーディに行動しつつも、出会えば気持ちよく挨拶してくれ気分がいい。
今回はスイートに連泊した。このホテルには4タイプのスイートがあるが、一番オーソドックスな80平米のタワースイートを予約してあった。円弧を描いた建物のちょうど中央あたり、海に向かって張り出した部分にあり、8階から10階までの各フロアに2〜4室ずつ用意されている。うち、各フロア2室は張り出し部分の両コーナーに位置しているわけだが、コーナーだからといって側面に窓があるわけではなく、広さも内装も同じなので、コーナーのありがたみは「片方に部屋がなく、より静かである」という点に尽きる。 室内はパーラーとベッドルームに分かれ、それぞれは40平米。入口を入ったところはコンソールテーブルを置いた前室になっており、ゲスト用のトイレを備える。パーラーにはアメリカンサイズのソファセット、アーモアを兼ねた飾り棚、ライティングデスクが置かれているだけ。特段珍しい設備はないが、それぞれがどっしりと存在感を持っているので、スイートらしい風格を醸すパーラーだ。カーペットは通常の客室よりも毛足の長いものを使っており、ソファセット部分には更にラグマットを敷いている。ミニバーには大きなカウンターを備えているが、シンクはない。テレビはブラウン管だが、DVD/VHSプレーヤーが用意されている。 ベッドルームとの仕切りは重い扉1枚で、パーラーとベッドルームを完全に独立させている。ベッドルームには200センチ四方のオーバーキングサイズベッドが1台。ベッドやデュベの仕様は特別なものではないようだが、ベッドリネンは他の部屋よりもなめらかな肌触りに感じられた。その他、窓際のオットマン付ソファ、21インチブラウン管テレビを収納したアーモア、壁に向いたドレッサー兼デスクがあるだけで、こちらもシンプル。ゆったりとした空間に大型の家具を必要なものだけに絞って配置しているので、スッキリとしておりバランスもいい。 約4平米バスルームはエグゼクティブルームとほぼ同等。ベイシントップと床は天然石だが、壁はビニールクロス。バスタブは170センチの長さがあり、ゆったりと浸かれる。全体的に使いやすく造られているだけでなく、インターナショナルホテルのスタンダードスイートらしい上質感があり快適だった。 滞在中は一歩もホテルの外に出ることなく、ずっと館内で過ごした。フィットネスジムが改装され、床や壁面がリフレッシュした他、有酸素系マシンが新しくなった。朝食はエグゼクティブラウンジを利用したが、外国人がちらほらと利用しているだけで、ほとんどガラガラ。海を見ながら、静かで落ち着いた雰囲気の中、朝食が楽しめるのがいい。 夕食は「フォレストガーデン」のディナーブッフェや「アチェンド」のアラカルトを利用した。この時期、ディナーブッフェのテーマは「母の手作り料理」。いわゆる「オフクロの味」か。日本からは肉じゃがが紹介されていたが、どの国もコストの掛からない料理ばかりで、4,500円は高いという印象。いくら頑張っても、肉じゃがみたいなものばかりでは元は取れない。「アチェンド」ではサラダとピッツアだけで軽く済ませたが、ピッツアの味はなかなか。コースで気張るよりも、こうした軽食の方がこの店には合っているような気がする。 チェックアウト時、正面玄関にタクシーが不在だった。ちょっと急いでいたので困っていると、ドアマンが自分の車で駅まで送ってくれた。お世辞にもキレイな車ではなかったが、どんなリムジンよりも嬉しかった。 |
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ヒルトン東京ベイ | 920320 040520 050313 050415 050525 050708 051015 060420 060518 060604 060701 061206 070120 070418 |
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