王朝の味覚 |
2007.01.20(土)
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ヒルトン東京ベイ Executive Room | |
Hilton Tokyo Bay |
怒-1
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夕方、タクシーでホテルに到着すると、車寄せがにわかに混雑しており、玄関よりも少し手前で車を降りなければならなかった。荷物が多くドアマンの助けが必要だったが、声を掛けても気付いてもらえなかった。仕方なく、荷物を歩道に置いたまま、ドアマンのそばまで行って手伝いを頼んだのだが、「ハイ」と返事をした後に館内へと消えてしまい、それきりしばらく戻ってこなかった。
この時、ドアマンは3人体制だった。エントランスに3人もの係を置くというのは、最近では贅沢な部類ではないだろうか。消えてしまったドアマンを待っていては、いつまで経ってもチェックインできないと思い、残り二人にも声を掛けたが、続けざまに無視され、仕舞いには腹が立ってきた。どうやら、ドアマンがフロントまで客を案内しているらしく、エントランスから目が離れる時間が多い様子。これでは効率が悪い。入口から先は、速やかにベルに引き継ぐべきだ。 ドアマンは入口の守り神。華麗な身のこなしと、恭しい態度、そして知的な微笑みを持ち合わせていなければならない。残念ながら、今目にしている光景には、そのいずれをも見ることはできない。この際、贅沢は言わないから、とにかく荷物を運んでくれないか。フロントに到達するのが、これほど困難だとは想像していなかったので、いささか疲れてしまった。 アシスタントマネジャーデスクでのチェックインはスムーズだったが、到着早々印象が悪かったので、愛想よく振舞う気分ではなかった。こういう日に限って、部屋のアサインも悪い。パーク側の狭い部屋が用意されていたので、不機嫌ついでに不満を述べると、いつもの海側にチェンジしてくれた。ところが、これも災難。両隣は元気な子供連れ。そして、その一方は清掃中。清掃はいずれ終わるのだからしばしの我慢だけれど、なぜ客室係はベッドをずらしてメイクした後、こうでもしなけりゃ景気が付かないといわんばかりに、勢いをつけてベッドを壁に押し当てるのか。その際、地震かと思うほど、強い振動と音が伝わってくる。 夜になって子供が元気付いてしまったのか、両隣の客室は運動会の賑わいだった。これまた我慢しようにも度を越していたので、マネジャーに対応を依頼したところ、随分と静かになった。翌日の日中には、今度は工事を始めたらしく、ドリルやトンカチの音が響き渡っていた。外壁工事があるとは聞いていたが、この音はそれとは違う様子。それにしてもここまで騒音が連続すると嫌がらせか?と疑いたくなるほどだ。 そして、驚いたことに、このホテルでは連泊中の清掃の場合、リクエストしなければシーツ交換をしてくれない。意思表示をすれば同じシーツを使ってメイクするというホテルは少なくないが、基本が2日間の使いまわしというのはビックリ。ビジネスホテルだってこんなことはしない。珍しいシステムなのに、あらかじめ説明をしないというのも不親切だ。清掃が終わって部屋に戻った際に初めて気が付いてビックリ仰天。すぐに客室係に連絡し、もう一度清掃してもらった。 夕食には「王朝」でオーダーバイキング「王朝の味覚」を利用した。ひとり11,300円で200種類以上のメニューの中から、好きなものをオーダーし放題。ただし、燕の巣のスープとフカヒレの姿煮は1回限り。サービスはフレンドリーだが、「お分けしてしまってもよろしかったですか?」など、日本語が変ちくりん。このくだりは、もちろん分ける前の状況で口にされたもの。はて、なんと答えたらいいのか悩んでしまう。係は「ハイ」と答えてもらえば満足なんだろうけれど。 また、料理と料理の間隔が空きすぎて、タイミングが悪い印象。グランドメニューで4千〜5千円もするメニューをバンバン注文するのは悪い気分ではないが、実際に出てくるのは、そんな値段とは思えない貧相な料理なので、王朝の味覚専用品質なのかもしれない。料金を気にせずに好きなだけ食べられるので、お父さんや社長さんは安心かもしれないが、美味しいものを食べたいと思うのならやめたほうがいい。実際、7万円分くらい注文して、ちゃんと完食したけれど、とてもそんな価値は感じられなかった。 |
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ヒルトン東京ベイ | 920320 040520 050313 050415 050525 050708 051015 060420 060518 060604 060701 061206 |
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