ヒルトン東京ベイのみならず、パーク周辺のオフィシャルホテルはまもなく夏休みの繁盛期を迎えるが、その直前は料金も手ごろで、気軽に利用できる時期でもある。だが、ほとんど満室に近い賑わいは繁盛期と大差なく、この日も終始フロントにはチェックインの行列ができていた。
このホテルは屋外プールが魅力的だ。変形だが、直線で50メートルのスケールがあり、プールサイドスナックもあり、リゾートの雰囲気が味わえる。ちょうど9日にオープンするので、出発前に利用しようと楽しみにしていたが、朝から気温が低く、曇り空だったので中止した。部屋から見下ろすプールには客は数人しかおらず、オープンに備えてきた十分なスタッフたちは、いささか手持ち無沙汰のようだった。
客室はいつも通りだったが、アメニティがグレードアップした。モルトンブラウンで揃え、洗顔料などを収めたポーチも置かれている。その他、オイルクリアペーパーや3種類の入浴剤、バスパフ、ミネラルウォーターなど、ユニークなアイテムが数多く揃っている。アメニティとは逆に、エグゼクティブフロアに用意されるウェルカムフルーツは、これまでよりも貧弱になった。
出発時、正面玄関からタクシーに乗ろうとしたが、数人いる係は誰一人重い荷物を持つことを手伝おうとしなかった。周囲に注意が向いていないようだったが、すでに多くの客が出入りするメインエントランスで、そこを仕切るためにいるドアマンがそのような注意散漫では困る。
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