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ザ・キャピトルホテル東急 Executive Suite

 
The Capitol Hotel Tokyu 2010.11.20(土)
東京都千代田区 哀-4

廊下の壁紙

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無駄な投資


新しいキャピトル2泊目は、最もスタンダードなデラックスルームから、クラブフロアのエグゼクティブスイートへとルームチェンジした。広さは102平米。デラックスルームの2倍強の面積があり、全エグゼクティブスイートが27階から29階のクラブフロアに位置する。

客室階廊下

エグゼクティブスイートの扉は廊下の突き当たり。ドアを入るととデラックスルーム同様に広いホワイエがあり、そこだけでもビジネスホテルのシングルルームほどの面積を割いている。壁面は木目で特に装飾はなく、シンプルを極めている印象だ。

ホワイエ

ホワイエ突き当りには、小さなテーブルを挟んでアームチェアがふたつ置かれている。背後には窓。ここに座っても、入口ドアが見えるばかりなので、座るためのスペースというよりも、インテリアの一部と考えた方がよさそう。

ホワイエ正面の椅子セット

ホワイエからリビングへの扉はなく、そのまま連続したフロアプランになっている。2方向に大きな窓を持つ広々としたリビングには、ソファセットをゆったりと配置。テイストこそまったく違うが、空間配置という点でウェスティン大阪のエグゼクティブスイートを思い出した。

リビング手前から奥を見る

ソファセットは、ゆとりあるスペースにふさわしい大型のもの。カウチ型のものと、クッションを添えたふたつのアームチェアが、シンプルな白木のテーブルを囲む。両サイドの照明スタンドのデザインも印象的だ。

リビングを奥から見る

ソファセットの向かいには、壁に掛かったテレビと、窪みを利用したカウンターデスクがある。スッキリとしたデザインに見え隠れする和の意匠が効果的。

リビングにあるデスク

リビングからホワイエを挟んだところには、ゲスト用のトイレとミニバーがある。ミニバーには、大倉陶園のティーサーバーセットが用意される。

ティーセット

ボックスにはシンガポールで人気のTWG紅茶がセットされており、香り高いさまざまなフレーバーを楽しむことができる。

紅茶はシンガポールのTWG

ベッドルームはリビングを通り抜けた先にある。こちらは、デラックスルーム同様、シングルサイズのベッド2台によるハリウッドツインのタイプだが、別にキングサイズベッド1台の部屋もあるという。ベッドとバスルームの位置関係や、ベッドボード、ベッド周囲の照明プランは、デラックスルームに共通している。

ベッドルーム

ベッドリネンの肌触りやマットレスの感触は快適。左右で違う照明や変化のある壁紙が、独特の雰囲気を醸す。

ベッドルーム

ベッドの両サイドは、片側には窓が迫り、反対側はバスルームが近い。リビングルームのゆとりと比較すると、ベッドまわりはギュッと凝縮された感じだ。

ベッドとバスルーム

ベッドの前にはオットマン付きのソファがあり、丸いテーブルが添えられている。テレビやベッドルーム用ミニバーは、ベッド向かいの壁側にある。バスルームとの間には、障子風のスライディングドアを設置している。

ベッドルームからバスルーム方向を見る

ベイシンのあるエリアも、かなり広々としており、ふたつのベイシンがフロアを挟んで設置されている。ベイシン脇にある木目の引き戸はウォークスルークローゼットへ通じ、そのままホワイエにも通り抜けられる。

ベイシン

ベイシンの天端は石。片側には光沢のあるスツールが添えられている。バスアメニティは白木のボックスにまとめられており、さまざまなアイテムが揃う。ただ、ベイシンのあるエリアの照明は、平板で退屈だ。

ベイシン

バスタブとシャワースペースが一体になったウェットエリアの仕様は、ほぼデラックスルームと同じ。石に囲まれた空間は、照明次第でもっと幻想的な雰囲気を醸せるはずだが、こちらも平板で面白みに欠ける。

バスタブ

シャワーはハンドとレイン。こちらも機能的にはデラックスルームの仕様と変わらない。ジェットバス機能や特別な石を使うなど、スイートならではの工夫があってもよかったように思う。

シャワー

強いて工夫といえば、シャワースペース脇に設けられた段差。腰かけるものよし、足を載せるもよし、長風呂好きなら重宝するに違いない。

シャワーエリアの腰かけ

バスアメニティはCOWSHED。高品質のオーガニックコスメは、香りも使い心地も抜群だ。TWGの紅茶といい、細かいアイテムの選び方にはセンスが光る。

バスアメニティ

クラブフロアとスイートの滞在客は27階のライブラリーラウンジを利用できる。ラウンジは狭く、一度に利用できる人数は限られる。朝食、喫茶、カクテルアワーに対応(2012年1月現在、朝食の提供は中止)しているが、いずれもセルフサービスの簡易的なもので、ラウンジとしてはつまらない。

他に、フィットネスクラブの無料利用と、ターンダウンサービスというのが特典だが、ラグジュアリーホテルを気取るなら、ターンダウンくらい全室やって当然。それをクラブフロア限定としている時点でお里が知れる。

スイートは確かに広いが、値段の差を考えればレギュラーフロアのデラックスで十分という印象。どうしても広いスペースが必要でない限り、スイートを取るのは無駄な投資だと感じた。

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ザ・キャピトルホテル東急

このホテルに関する過去のレビュー

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