1999.01.03
格安プランの魅力
キャピトル東急ホテル Superior Room
喜-1

JTBから、新年や夏休みなどに「緊急発売」される超特価ホテルプランを利用して、1月3日と1月6日に2回宿泊してみた。2名1室でも1名1室でも1泊朝食付き1名8,000円という破格。普段が14,000円程度することを考えるとかなりオトクだ。実際に利用してみて、安いからといっても通常のサービス内容となんら変わりないという印象だった。

正月明けとあって、客層は普段と大きく違っていた。ほとんどが家族連れで、親の年齢層がとても高そうだ。ビジネスマンや外国人の姿はほとんど見られない。3日はまだ、正月プランで宿泊しているゲストもいて、地下の宴会場では縁日の催しをしていた。もちろん一般のゲストも利用でき、屋台で磯辺焼やおしるこを作るホテルマンの姿が見られる。料金はどれも500円均一で、あらかじめチケットを求めて利用する。

レストランではどこも正月特別メニューが設けられているが、通常よりも割高な感じがした。それでもどのレストランも大変混雑している。客室は3日はスーペリアルームに、6日はスタンダードルームにアサインされた。多分、超特価プランの場合はスタンダードルーム利用のところ、3日はアップグレードされたものと思われる。

どちらの客室も面積や設備は同じだが、スタンダードが昔ながらの毛布なのに対し、スーペリアは羽毛布団で、バスローブが用意されていたり、アメニティが豊富だったりする。ホテルのとなりに超高層ビルが建ちつつある。完成すると、ビルに面した客室は眺めが悪くなるばかりでなく、日当たりも遮られるようになるだろう。このホテル自体、大事には使っているとはいえ相当くたびれている。エレベータも旧型だし、床もビニールみたいでチープだ。

全面的に改装してしまうと、昔の面影がなくなり、それはそれで残念なので、となりのビルの上層部にでも入居して、新館として営業して欲しかった。今、そんな予算は出て来ないかもしれないが。

朝食は、両日とも洋食ブッフェを利用したが、4日はジュースがまさしくポンジュースだったのに対し、7日はフレッシュオレンジジュースと、その他も若干内容が違っていた。サービス人に研修生が多く、先輩に細かく指導されながらサービスしている姿が印象的だった。こ

れだけ格安で利用していると、いつも通りのサービスを提供されることすら申し訳ないような気にもなるが、サービスに手抜きはなく、また、安いプランだからと見下すような節はまったくなかった。でも、心のうちはどうだか。とにかく、抜群のコストパフォーマンスに「喜」。

Y.K.