朝食券トラブル再び |
2006.08.12(土)
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キャピトル東急ホテル Superior Twin Room | |
Capitol Tokyu Hotel |
哀-4
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またしても朝食券を巡ってトラブルがあった。盆の時期でロビーにはファミリー客が多く、フロントカウンター前にはチェックインの行列が出来ていた。手続き自体は、前回同様に感じよくスムーズに行われた。だが、プランに付いているはずの朝食券をくれなかった。係に尋ねてみても、朝食は付いていないと言い張るばかりだった。
確かに、本当に朝食ナシのプランなのに、朝食券はもらえないのかと言ってくる客もいるだろう。だが、このホテルは年がら年中間違いだらけなのだから、もっと謙虚に自分達にミスがあるかもしれないと考えるべきだ。もっとも、そうした意識が欠けているからこそ、ミスだらけになるのだろうが。とにかく、予約課によく確認するように言って、部屋へ向かうことに。そして、15分ほどしてから、「やはり朝食付きでした」と電話が掛かってきた。このホテルは、基本的なところで信用を落としている。 朝食券のトラブルも前回と同じなら、客室もまた前回に泊まったのとまったく同じ、屋外プールを見下ろす庭園側のスーペリアルームだった。プールでは数人の客が静かにくつろいでいたが、急に雲行きが怪しくなり、激しい雷雨となった。同時にプールがクローズになり、それまでいた客は退場させられていた。夕立らしく、程なく青空が戻ったものの、プールが再開されることはなかった。 客室内は落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと過ごすにも悪くはないのだが、テレビは面白くないし、BGM設備もなく、部屋にいながらにしてちょっと気分を変えたい時には、演出のしようがなくて退屈だった。古い感覚で設計された設備だけに、現代人のライフスタイルには合わないのかもしれない。これからの客室には、空間の演出力とともに、エンターテイメント性が欠かせなくなるだろう。 苦労して手に入れた朝食券は、「ガーデンビュー」での朝食ブッフェで利用した。ホテルは満室に近いようだったので、朝食時間も混雑するかと予想していたが、みな朝寝坊なのか、早い時間帯は空いていた。朝食レストランのエントランス。それは、チェックイン時のフロント同様に、ホテルの品格が露呈する重要チェックポイントであり、ホテルステイの印象を大きく左右する。 ここ「ガーデンビュー」の入口に立つ初老の黒服は、一言で表現すれば「最悪」だった。朝からダラダラとした振る舞いを見せたり、丁寧さがまったく感じられないサービスしかしないのに、「私はベテランです」みたいなオーラだけは濃厚だった。本当のベテランは空気のように軽やかで、自然と人の気分を良くする術を身につけているものだ。 ブッフェの内容は標準的なもので、スペシャルだと感じさせる料理は特に見当たらなかった。気になったのはトースター。パワーが不足しているのか、10分焼いても、やっと焦げ色が付く程度。どちらかというと、こんがりと焼けた香ばしいトーストが好きなので、これでは物足りなかった。だが、あまり加熱していると、水分が飛んでパサパサになってしまう。こんなトースターを使うとは、さすがキャピトル。卓上をエレガントに見せていた薔薇の一輪挿しも廃止させてしまい、店からいよいよ潤いが失われた。 穏やかに晴れて気持ちがよかったので、午前中からプールに出かけた。あっという間にデッキチェアは埋まってしまったが、午前中は子供が少なく静かに過ごせた。客たちはプールサイドで読書をしたり、リフレクソロジーを受けたりと、それぞれにくつろいでいる。東屋で冷たい飲み物を注文し、都会のバカンス気分を満喫。スローな時間が楽しめる小さなプールも、いよいよこの夏限りだ。 |
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キャピトル東急ホテル | 960217 990103 990618 000504 000805 010407 010628 010818 010923 020222 020302 020524 030511 030514 030531 030628 031029 031108 031226 040306 040410 040531 040604 040617 040703 050323 050504 050806 060328 060530 |
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