改装したのに閉館 |
2006.03.28(火)
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キャピトル東急ホテル Superior Double Room | |
Capitol Tokyu Hotel |
哀-5
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雨の永田町。ただでさえ重たいものを背負った街が、なおさら沈み込んで見える。フロントの係も、ことさらなのかと勘繰りたくなるほどに、まったく表情を変えることがなかったが、手続き自体は正確で丁寧だった。調子はいいが間違いだらけなのとどちらがいいかを選択するなら、まだ無愛想で正確な方がマシだ。ということは、実は今日ってラッキーなのかも。
このホテルは2006年11月30日で閉館し、建物は取り壊されることになった。40年以上の歴史にピリオドが打たれる。跡地が再開発された後には、高層階に新しい東急ホテルが誕生するらしいが、それはもはやキャピトルではないし、キャピトルの生まれ変わりでもないだろう。まだ実感が沸かないが、地下3階にあったシューシャインショップはすでに閉店しており、扉が閉ざされた店の前を通るだけでも、胸が詰まる。 しかし、取り壊すのなら、近年行った改装はいったい何だったのか。全館をリフレッシュしたが、レストランや宴会場に至っては、まだ完成してわずかしか経っていない。建物の補強まで行ったばかりなのに。それこそもったいない投資だったように思うし、どうしてこのタイミングで?と疑問が残る。まぁ、客が考えても仕方のないことだけれど。 それはそうと、引き出しにあるゲストステーショナリーを取り出してみたら、ひどく安っぽくなっていてびっくりした。これでは東急インみたい。かつては、便箋にも封筒にも、キャピトルのイメージにぴったりと合った色の、しっかりとした厚さの紙を使っていた。手で触れるだけで、ホテルの風格を感じる品質だった。だが、新しい便箋と封筒は、透けて見えるほど薄く、紙質もよくない。経費を削りたかったのだろうけれど、こんなところにくらいは、キャピトルは他の東急ホテルとは違うんだという意地を見せて欲しかった。 翌日も、雲が垂れ込める天候だったが、廊下では客室係が明るく声を掛けてきて、館内は晴れ晴れしていた。会計を担当した係は、老舗らしい言葉遣いと物腰で送り出してくれた。長所と短所があまりに極端で、いいホテルだともダメなホテルだとも言い切れないが、この建物、この空間でしか味わえないものがあることこそが魅力なのだと思う。あと、8ヶ月。何度泊まれるかわからないが、記憶に深く留めて置きたいホテルであることは確かだ。 |
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キャピトル東急ホテル | 960217 990103 990618 000504 000805 010407 010628 010818 010923 020222 020302 020524 030511 030514 030531 030628 031029 031108 031226 040306 040410 040531 040604 040617 040703 050323 050504 050806 |
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