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2005.08.06.(土)

キャピトル東急ホテル Superior Room
Capitol Tokyu Hotel
楽-3 都会のバカンス
プールから見上げるホテル
朝から気温が上がり、青空が広がっていたこの日は、絶好のプール日和。朝から気分は森に囲まれたキャピトルのプールに飛んでいた。早めにホテルに到着し、チェックイン。前回滞在した際にいいかげんな事を言って苦情の原因を作った係がチェックインを担当したが、その時のことを覚えていて「先日は大変失礼いたしました」と言葉を添えた。そんなさりげない一言でも、結構気分がよくなるものだ。

部屋に荷物を置いたらプールへと直行。プールアクセス用のエレベータホールはバックヤードを兼ねており、客室係が汗をたらしながらシーツと格闘している姿をよく見かける。こちらはすっかりバカンス気分なだけに、ちょっぴり申し訳ない気もするが、ここは存分に楽しませてもらうことにしよう。

午後一番でプールに来たが、すでに多くのゲストで賑わっていた。と言っても、のんびり日焼けをしたり、読書にふけったりと、思い思いに静かな時間を過ごしている。スタッフは十分に揃い、サービスも行き届いている。宮古島の海を思わせるエメラルドグリーンのプールは、ひんやりとした冷たさが心地よい。軽く一泳ぎして、東屋風のカウンターでアイスコーヒーを注文。都会のノイズが微かに残るものの、蝉の声や水音などに、ひとときのやすらぎを感じるプールだ。

時間が経つにつれ、チェックインを済ませた子供連れが多く訪れ、プールの中はいつしか子供達が占拠。はしゃぎごえに競っているかのような蝉の声も、降参という賑わいになった。それでも雰囲気がさほど崩れないのは、こぢんまりとした規模のせいかもしれない。

日が翳り始める前に部屋へと戻った。庭園を見下ろす部屋をとのリクエスト通り、眼下には池が見える。早速シャワーをとバスルームの扉を開けると、そこはいつもと違った雰囲気だった。見慣れた大理石のバスルームかと思いきや、細かいモザイクタイル仕上げで、浴室金具も通常の客室とは異なっている。ベイシンの石とカランは新しそうだが、バスタブのカランはどう見ても年季が入っている。しかし、見た目に寄らずタフなカランで、バスジェルが思い切り泡立つ水圧を持っている。やや抑えた照明と地中海の海面を思わせるモザイクタイルのブルーが神秘的な雰囲気を醸し、日差しで火照った体をクールダウンしてくれる。

室内もしみじみと見回すと、通常のスーペリアルームとは微妙に異なっている。襖の柄、カーペット、家具の木質などに違いがあった。レイアウト図を見ると、ここはもともとスイートのベッドルームだったらしい。モザイクタイルのバスルームは当時の名残りだろうか。あるいは、改装時のモデルルームだったのだろうか。いずれにしても、馴染みのホテルでわずかとは言え仕様の異なる部屋に当たると、ちょっとした好奇心をくずぐられる。

部屋から見下ろす庭園 スーペリアルーム室内

ベイシン タフなカラン

[キャピトル東急ホテル] 960217 990103 990618 000504 000805 010407 010628 010818 010923 020222 020302 020524 030511 030514 030531 030628 031029 031108 031226 040306 040410 040531 040604 040617 040703 050323 050504

Y.K.