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グランドプリンスホテル新高輪 Superior Room | |
Grand Prince Hotel New Takanawa | 2010.05.19(水) |
東京都港区 | 着-3 |
ARCHIVES ・ 1992 |
雨のタクシー待ち この日も新高輪プリンスのフロントカウンターは混雑を呈し、前に行列ができていた。前回は、あまりの丁寧さにやきもきしたチェックイン手続きは効率を取り戻し、列の進み具合も順調の様子。 だが、そのスピードにベルアテンダントが追い付かず、多くの客は案内を待たずに部屋へ向かっている。一部の客は、自分では到底運びきれない荷物があって、フロント前のソファでベルの戻りを待っている。いったいここまでどうやって来たのだろうかと不思議に思った。 やがて順番がやってきて、フロント係に名前を告げると、「お待ちしておりました」とにこやかな挨拶し、すぐさまルームキーを渡された。あっけに取られながら「サインとか、いいの?」と尋ね返すと、係はワンランク上のにこやかさにグレードアップしながら「結構でございます」と答えた。 笑顔よりも部屋をアップグレードして欲しかったというのが本音だが、まあいい。荷物は多かったが、さきほど見かけた夜逃げ顔負けの外国人に比べたら身軽なもの。ベルを待たずに部屋へと向かった。 今回の部屋はスーペリアルーム。遅いチェックインで、早い時間の出発というスケジュールには、十分な設えである。下層階には修学旅行の団体や外国人グループが泊まっており、さぞ賑やかなことだろう。しかし、このフロアも安心はできない。若い客やグループ客が多いホテルなので、いつ騒々しい客が隣に来るかわからないのだ。 この部屋のベッドは幅200センチのオーバーキングサイズ。心地よいマットレスとともに、ひとりではもったいないほどの広さだ。ツインルームより空間にゆとりが得られるので、同じ面積でも広く感じられるのもいい。 前回はバスローブの用意はなかったが、今回はあらかじめベッドの上に2着のバスローブが置かれていた。更に2本のミネラルウォーターがあることも、前回とは違っている。同じカテゴリーの部屋に同じプランで泊まっていても、サービス内容に差があるというのはよろしくないとも思うが。 前回の客室にはドレッシングカウンターがなかったが、こちらは通常通りの設えになっている。この細いカウンターがなくても、特段困りはしないのだが、部屋全体の印象として、やはりある方が落ち着きがいい。 しかし、窓際のイスがこちらの部屋にはひとつしかなく、やや空間を持て余している感じもある。本来はこの肘掛のないイスではなく、カウチ型のソファでも置いてあったのではないかと想像される。 バスルームは前回と同様だが、清掃状況は今回の方がずっといい。これは係による差なのだろうか。あるいはバスローブやミネラルウォーターなど、特別なセッティングにも関係する、イレギュラーな計らいなのだろうか。答えは謎である。 チェックアウトはスムーズに行われたが、正面玄関でタクシーに乗るのに苦労した。あいにく雨が降り出し、雨脚は強くなる一方だった。困ったことに、ここのタクシー乗り場は正面玄関から10メートルほど離れた脇道にあり、そこまでは屋根もあるのだが、強い雨の下ではその屋根が役立たない状況。地面も水たまりになっている。 靴が傷むことを恐れ、そこに列に並んでタクシーを待つ気にはなれなかった。しかも、予定のフライトまで時間が迫っている。のんびりしている時間はない。ドアマンに相談すると、表通りまでタクシーを拾いに行ってくれた。 しかし、この雨では空車もあまり通らない様子。時折入ってくる空車は、行列の客に乗られてしまう。とうとう後から来た客が、列に並んだことで先に出発して行くようになった。この調子では、列が途切れるまでタクシーに乗ることはできなさそう。列は伸びる一方である。 途方に暮れているその時、ドアマンが品川駅まででよければホテルカーで送ると申し出てくれた。なんとありがたいことか。空港まで京急に乗らなければならないが、時間的にもその方が安心である。こうして、ホテルを出発し、ギリギリのタイミングで飛行機にも間に合った。 |
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