グランドプリンスホテル新高輪 Club Executive Twin Room |
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Grand Prince Hotel New Takanawa |
2008.09.25(木)
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東京都港区 |
怒-2
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夏と秋のはざま | チェックインのため16階のクラブラウンジへ行くと、久しぶりの利用にもかかわらず顔を覚えており、名乗ることなく手続きが完了した、また、あらかじめ届けてあった荷物も、預り証の確認なしに引き渡された。ホテルで顔を覚えられると滅多なことはできなくなるが、スムーズなサービスが得られるのがいい。
とりあえず、人のいないラウンジで喉を潤すことに。冷蔵庫にはさまざまなソフトドリンクのほか、アルコール類も用意されている。プリンスホテルブランドのフルーツジュース缶をひとつ取り、グラスに注ごうかと思ったが、そのまま缶に口をつけて飲むことにした。あとはスナックとして個別包装されたクッキーやリーフパイが置いてある。 窓の外を見ると次第に夕暮れが迫っていた。ラウンジのバルコニーに出てみると、西の空が赤く染まって美しかったが、ホテルの裏手に新しい高層建築物が建ちつつあって、視界を遮るようになったのは残念である。部屋に向かいまたバルコニーに出てみた。ラウンジとは逆向きの庭園側客室だったので、バルコニーの下には豊かな緑が広がっている。 日暮れが迫る中、セミたちが夏の終わりを惜しむように盛んに鳴いていた。それからほんの30分ほどして周囲が暗くなると、今度は秋の虫たちが美声を競い始めた。今の季節、高輪の庭には夏と秋が背中合わせに同居している。庭がより美しく整備されてから、効果的なライトアップも加わり、夜の散策もまた楽しいものになった。庭園を一回りして、さくらタワーのサウナ&ジャクージで一汗かくのも悪くない。サウナ&ジャクージの受付では、無料でボトルミネラルウォーターが振舞われるようになった。 品川駅前とは思えないほどの緑と静けさを満喫していたら、にわかに周囲が騒々しくなった。時計を見ると22時だった。どうやら団体客に部屋を取り囲まれたらしい。廊下に出て様子を見ると、両隣、そして向かい側の両脇に中国人団体客がチェックインして来た。例によって扉を開け放って、互いの部屋を往来しながら大声で話している。彼らにしてみれば日常的なテンションなのだろうが、せっかくの静寂を満喫していた身には、拷問以外のなにものでもない。 すぐにマネジャーに電話をし、どういうことなのか問いただした。混雑していることを言い訳にしながらも、配慮が足りなかったと非を認めた。そして、新しい部屋を用意すると言うので、迎えを待って案内してもらったが、そこはエレベータ裏で機械音が激しい部屋だった。何を理由に新しい部屋を用意することになったのかをちゃんと考えたのだろうか。もう一度部屋を探してもらったら、奥の静かな部屋が見つかった。最初からそのようにしてくれれば問題なかったのだから、やはりこれは配慮の不足である。 移った先の部屋は、しばらく使われていなかったのか、空気がよどんでいた。寝具をめくるとシーツにはシワが寄っていたので、ベッドメイクしてからも日数が経過しているようだ。おまけベイシンは前の客が使ったまま清掃されていない。それも許されざることだが、機関銃のような会話をする連中に囲まれるよりはずっとマシだ。ここのところずっと部屋のアサインのことで滞ってばかりでついていない。 朝食は16階のラウンジで。早い時間は欧米人が多い。ここの朝食は数ある特別階ラウンジの中でも最上級にショボい内容なのに、補充がきちんと行われず、フードカウンターは荒れ放題。客の入り具合に合わせてメンテナンスしてもらいたい。 昼食は「清水」で平日限定カウンターランチにチャレンジ。3種類からチョイスできるどんぶりに、そばと甘味がついて1,200円。ステイゲストはそこから更に10パーセント割引になる。驚きの安さだが、内容もそれなり。だが、サービスは手を抜くことなく丁寧だった。布のナプキンにおしぼりも出され、さすがホテルレストランという印象だった。 |
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グランドプリンスホテル新高輪(公式サイト) | |
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