プリンスのクラブフロア |
2007.05.04(金)
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グランドプリンスホテル新高輪 The Club Double Room | |
Grand Prince Hotel New Takanawa |
喜-2
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2007年4月1日より、新高輪プリンスホテルはグランドプリンスホテル新高輪と名称が変わった。グランドプリンスのカテゴリーに選ばれたのは、赤坂、高輪、新高輪、京都、広島の5軒。いずれも都市型ホテルとしての設備が整ったスケール感のあるホテルである。高輪と新高輪は同じ敷地内にある兄弟のようなホテルだが、見事な庭園を囲む貴重な環境や充実した宴会場など、いずれもグランドプリンスとして十分な設備を整えている。同敷地にあるさくらタワーは最高級カテゴリーのザ・プリンスとなった。
これら3軒のホテル中では、新高輪が最も客室数が多く、他の2軒に比べるとワンランク下がるような印象もあったが、客室のインテリアなどに手抜きがあったわけではない。むしろ個性では他の2軒より勝っていた。しかし、グランドプリンスとして、誰の目にも感じられる新鮮さを演出するには、客室の改装は必須だったのだろう。低層階は既存のまま残したが、高層階は以前の面影をほとんど残さないまでにイメージチェンジを計った。更に、15階と16階はクラブフロアにあて、高輪の3軒中、唯一、特別フロアを持つホテルとなった。今回は、そのクラブフロアルームを予約し、グランドプリンスの特別フロアがどんなものなのかを楽しみに出掛けた。 チェックインのためにフロントに行くと、クラブフロアのチェックイン手続きは16階にあるラウンジでと言われたが、もうここに来てしまったので、そのまま手続きをしてもらうことに。だが、これがスムーズには行かず、結局16階から係がルームキー(カードキー)を持って降りて来て手続きをするという面倒なことになってしまった。そんなことになるとは思わなかったので、ちょっと後悔。聞けば、1階のフロントではクラブのルームキーは発行出来ないのだと言う。クラブのスタッフには面倒を掛けてしまったけれど、よく考えてみたら、ラウンジが閉まっている時間帯に到着した場合は、どうなってしまうのだろう。 用意された客室は15階にある29平米のザ・クラブダブル。3月の末、新高輪プリンスホテルとして最後に宿泊した際には、スーペリアフロアのダブルルームを利用したが、その時の部屋とほとんど同じ内装だ。違いは、家具がダークグレーを基調としており、その代わりカーペットが明るい色になっているという点だけ。家具に関しては、ナチュラルライトカラーのスーペリアフロアの方がいいように思ったが、ザ・クラブの引き締まったイメージも悪くはない。ただ、色が深い分、夜になると暗く感じられ、特にテレビ周辺にはダウンライトが欲しい感じ。一方で、窓際のデスクエリアとシッティングエリアには、デスクスタンド、フロアスタンド、更にシーリングライトと照明器具が集中しており、明るさのバランスが取れていない印象だ。 ベッドは200×200センチで、高さは55センチ。シーリーのマットレスを採用し、寝心地はいい。独立したデスクは、天板にガラス板を載せてあり、引き出しには定規やステープラー、クリップなど、事務用ステーショナリーが備わっている。テレビの両脇にある飾り棚には、エアプランツと炭の置き物、ピカピカのジュエリーボックス、3種類のカットグラスなどが並び、高い演出効果がある。また、クローゼットは狭く、引き出しは2段しかないので、収納力は乏しい。 バスルームは約4.2平米。バスタブは150センチの長さがある。アメニティはアロマセラピューティクスで揃えており、品質はいいのだが、ボトルのデザインがイマイチ。タオルはバスタオルのみ4枚、ハンドタオルとフェイスタオルは2枚ずつ用意されている。バスタブへの給湯に時間を要することと、シャワーのフックが高い位置に1箇所しか設けられていないことが気になった。また、このホテルのシンボルでもあるバルコニーは、周辺の景観と新鮮な空気を味わえる場所として気に入っている。だが、この日は隣室にいた家族連れが、深夜2時だというのに一家揃ってバルコニーに出て、大声で「ヤッホー」と叫び続けていたので、今回ばかりはバルコニーの存在を呪わずにはいられなかった。 クラブラウンジは全体で120平米。そのうち半分の60平米がチェックインなどをするカウンターエリア。そして、残りの60平米がくつろぎのエリアとなっている。だが、狭い空間にとても大きなアームチェアを6卓12席も配置したものだから、窮屈で仕方がない。ここはもっと小ぶりで移動も楽なイス・テーブルを採用するべきだったと思う。飲食は完全にセルフサービス。飲食と言っても、カクテルアワーのおつまみは袋菓子のみ。朝食もパンとシリアルに、ミカンやバナナといったフルーツ、カップのヨーグルトなど、特別フロアの朝食としては、全国でもトップクラスの貧相さ。スタッフたちは客の顔を積極的に覚え、礼儀正しいサービスを提供する。客とは一定の距離を保ちながらも、その姿勢にはまごころが感じられ、それがとても心地よかった。 |
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グランドプリンスホテル新高輪 | 950415 010708 020322 031116 040319 040330 041114 041212 070329 |
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