ホテルパシフィック東京 Superior Twin Room  
Hotel Pacific Tokyo
2008.10.18(土)
東京都港区
哀-3

ガーデンのススキ
 
別れの予感 ホテルパシフィックがメリディアンから抜けたことは本当に残念だった。品川もお台場も、メリディアンブランドとしての集客がどの程度あったかは知らないが、スターウッドとしての集客は大きかったのではないかと思う。特に、品川はその有利な立地をビジネス客に強くアピールできる分、もう少し辛抱して、客室改装などの設備投資をしていれば、もっといいホテルになれたに違いない。

スターウッド脱退後はサミットの一員になった。スターウッドの時も都ホテルやウェスティンと競合していたが、今度は京王プラザやロイヤルパークなど、ほぼ同格のホテルと競合するようになり、結果的には集客力が落ちたのではないかと思われる。

スターウッドだった頃はエリート会員向けの特典が充実していたが、今となっては当然それは使えない。サミットにも会員組織があって、似たような特典は用意されているが、その適用には消極性が感じられる。

例えば、今回の宿泊に際しても、チェックイン時に混雑を理由にアップグレードを断られた。別にアップグレードをしてくれとゴネたわけではない。黙っておとなしくチェックインをしていたら、係の方から念を押すように言われたのだった。もともと期待していなかったので驚きはしないが、ケチくさいという印象は否めない。

館内の様子は、メリディアンだった頃とほとんど変わらない。客室ではアメニティなどのロゴが一新された以外、まったく同じだ。今回利用した客室は30平米のスーペリアツイン。比較的高層階だが、予約どおりのカテゴリーで、このホテルでは最も標準的な客室のひとつである。

スターウッドだった頃には、いつもコーナーにあるスイートや高層階のパシフィックフロアにアップグレードされていたので、改めて通常の客室にアサインされると、これが「普通」の扱いのはずなのに「冷遇」に感じられる。そして、余計な金は使うまいと財布の紐が締るのだった。

テレビは小さく、周囲の客室や清掃の騒々しさも気になる。今後はこのホテルを利用する機会が次第に減って、自然消滅するカップルのように、いずれは縁がなくなるのだろう。

やけに広い窓台によじのぼって、眼下のエントランスアプローチをしみじみと眺めてみた。設計は新宿西口ロータリーと同じ人。ホテルの入り口としては機能的かどうかは微妙だが、有機的な複雑さがあり、芸術的な美しさも感じさせる。庭園ではススキが日を浴びて黄金色に輝き揺れていた。

 
スーペリアルーム30平米 ベッド幅は110センチ 窓際のシッティングスペース

デスク側 エレベータホール前のハロウィン飾り ロビーラウンジ上のクリスタルは埃だらけ

30階のホール 4階のホール メインエントランス前

琴の演奏 ロビーからフロントを見る ロビーのシッティングエリア

ロビー脇の階段 ロビー階エレベータホール エレベータホールはフロアによって雰囲気が違う

ガーデン 表側外観 裏側外観

 ホテルパシフィック東京(公式サイト)
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