30平米程度の狭い臨時ラウンジには、チェックインデスクといくつかのソファセットがひしめている。コーヒーマシンやフルーツ、ミネラルウォーターなどが用意されているものの、ここでくつろげるような雰囲気ではないので、手短にチェックインを済ませ、部屋に向かうことにした。

高層階客室が工事に入った影響で、エグゼクティブルームが少なくなっているとかで、今回はヒルトンフロアの客室がアサインされた。アメニティはエグゼクティブフロアのものに入れ替えてあり、バスローブとミネラルウォーターは後から係が持ってきたが、スリッパは使い回しできるビニール製で、ナイトウエアではなく浴衣が置いてあった。ターンダウンも行われ、できるだけエグゼクティブフロアの仕様に近づける努力をしてくれてはいるものの、ベッドリネンや電話機などがヒルトンフロア仕様なので、部屋全体の雰囲気はいつも通りとはいかない。

そして、一番困ったのがLANだった。エグゼクティブフロアでは無料なのだが、それ以外のフロアでは24時間につき1,680円の料金が加算される。接続しようとしたら、画面に料金加算の確認が表示されたので、フロントに尋ねてみたところ、システムの都合上、無料にはできないとのことだった。今回は、改装工事の都合でヒルトンフロアに泊まっているのに、更にLAN料金まで加算されるのでは踏んだり蹴ったりだ。だったら、今からでもエグゼクティブフロアの客室にルームチェンジして欲しいと頼んだところ、先ほどは無理だと言っていたのに、なぜかLANが無料になった。

改装工事中、エグゼクティブラウンジで行われていた飲食サービスは、館内のレストラン・バーで対応している。アフターヌーンティサービスは「チェッカーズ」で、飲み物と簡単なデザートプレートが振舞われる。カクテルアワーは「セントジョージバー」の奥のセクションで、ラウンジ同様のライトフードとアルコールドリンクのサービスを、そして朝食は「トゥエンティワン」でアメリカンブッフェが提供される。ラウンジが狭く、いつも混雑していたので、館内レストラン・バーが使える方がゆったりしていていいという考えもあるが、低層階まで降りていかなくてはならないのは面倒くさい気もする。新しいフロアが完成するのは7月中旬頃の予定とのこと。どんなフロアになるのか、今から楽しみだ。