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2004.06.02.(水)

ヒルトン東京 Hilton Room
HiltonTokyo
喜-4 サービスは行動力とスピード感
フルーツ
ここのところストレスや疲れが集中して、なかなかいつもの元気がでないでいる。渋谷でリハーサルを終えた時にはめまいがしていた。だが倒れるわけにはいかない。誰も代わりを務めてくれる人はいないから、どうにか踏みこたえなければならない。早めに帰って休もうと思いタクシーに乗った。ところが乗ったとたんに渋滞。とろとろと走っているところに携帯が鳴り、ストレスに追い討ちを掛けるような話をしているうちに気分が悪くなってしまった。目の前には新宿の高層ビルが見える。思い立ったようにヒルトンに予約を入れた。

よく考えてみれば、なぜヒルトンにしたのか不思議だった。センチュリーでも京王プラザでもよかったのに。だが、結果的にはヒルトンにして正解だった。調子は悪くても勘は冴えていたのかもしれない。

ボーっとしながらフロントに向かいチェックイン。ヒルトンはあまり馴染みではないので、ごく普通に手続きが進む。と、そこに古くから面識のある副総支配人が通りかかった。軽く挨拶を交わすと、副総支配人がフロント係に「いいお部屋をご用意して」と一声。とたんに係の態度が変わった。それまでが悪かったということはない。ヒルトンらしい明るく快活なサービスぶりだったが、それに一層気持ちが込められていくのがよくわかった。

更に、調子が悪そうなのを見て取って、「何かご用意させましょうか?」と勧めてくれた。最初は遠慮したが「フルーツとか、チョコレートとか、何がお好みですか?」と尋ねられたので、冷たいミネラルウォーターをリクエストした。すると、副総支配人は携帯電話を手に取り、どこかへダイヤルすると、「VIPフルーツとミネラルウォーターを」と指示した。その気遣いももちろんうれしかったが、それ以上に副総支配人のスピード感溢れる行動力が、まるでドラマを見ているようで実にかっこよかった。目の前でこうした配慮を見せることも、演出としてかなりの効果があるといういい例を見せてもらった。

客室は少しだがアップグレードされた。エレベータホールからは近く、避難階段のすぐ脇にある少し広くなった部屋だった。部屋は台形に近い形状で、窓の方が長いが、窓は標準客室と同じ1面だ。両サイドの壁が離れているため、室内中央部分にゆとりがあって広く感じる。クローゼットはベッドサイドに設置した。ベッドはキングサイズ1台で、両脇にスタンドがある。基本的な仕様はバスルームも含めて標準客室と同等で、主な違いは広さにあるようだ。

室内で手持ちの薬を飲んで休んでいるとノックが聞こえた。扉にはチャイムが付いていない。扉を開けると、ルームサービス係がフルーツを届けてくれた。しかし、なぜか英語での会話。英語で話しかけられると、成り行きで英語で返してしまう。どこの国の人だと思われているのだろう。フルーツは洒落たガラスのトレーに載せられており、特にさくらんぼと桃が美味しかった。加えてユニークなシェイプの皿に並んだチョコレートと、ガス入り、ガスなしのミネラルウォーターが用意された。

薬が効いたのか、この夜はいつもよりもぐっすりと長く眠れた。翌朝、まだベッドでのんびりしていると客室係がドアをノックした。扉を開けるとまた英語で掃除をしていいのかと聞かれたので、必要ないと答えたが、どうやら「入室しないで下さい」の札を出したつもりが、「掃除してください」の面が出ていたらしい。このホテルのものはそれらがリバーシブルに印刷されている。しかも、色の系統が似ているので間違いやすいから注意が必要だ。

昼までゆっくりして出発の準備を整えたところで携帯がなった。結局1時間半の電話になってしまい、チェックアウトも1時半に。だが、追加料金を取られるでもなく、文句を言われることもなかった。今回の副総支配人のパフォーマンスで、ヒルトンに対する印象は一層よいものになった。

幅の広いダブルルーム クローゼットはベッドサイドに

ベッドから窓方向を見る キングサイズベッド

電話機やメモ帳も斜に構えていて使いやすい 差し入れ

[ヒルトン東京] 940505 941018 970301 990628 000411 000518 000528 010512 010901 011231 020629 020630 020704 020806 020831 040311

Y.K.