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コンラッド東京 Deluxe Bay View Suite | |
Conrad Tokyo | 2011.03.24(木) |
東京都港区 | 楽-4 |
ARCHIVES ・ 1992 |
静寂の極み 今年も誕生日は静かに過ごそうと、コンラッドに予約を入れてあった。ふだんよりもかなり高い料金だったが、3月11日以降急激に稼働率が落ち込み、ほぼ開店休業状態だと聞いていたので、ささやかな見舞いなればそれもまたよし。必要なものだけをバッグに詰め、汐留へと向かった。 いつも通り28階のフロントカウンターを抜けて、37階のエグゼクティブラウンジに行くため、客室用エレベータホールへ向かおうとしたら、フロント係に呼び止められた。誕生日を祝う言葉でも掛けてくれるのかと思ったら、現在エグゼクティブラウンジは営業をしていないので、チェックインはフロントデスクでとのことだった。 レストランを休んでいることはサイトの情報で知っていたが、ラウンジのことは初めて聞かされた。まあ、仕方がない。手続きの途中で係が言うには、現在は客室フロアも一部を除いてクローズしているとのこと。いつもの部屋にはすでに他の客が滞在中なので、スタンダードルームでもいいかと尋ねられた。 せっかくの誕生日に、いつもよりグレードの低い部屋では悲しいし、泊まる必要もないのにお見舞いのつもりで来たのだと告げると、フロントの責任者が出て来て、上等なスイートを用意してくれた。それが37階のデラックスベイビュースイート。昨年の誕生日にも同カテゴリーの部屋を利用したが、今回のものとはレイアウトが若干異なっており興味深かった。 昨年は3枚窓の部屋が3つ合わさったタイプで108平米、今年はリビングが4枚窓なので窓1枚分の12平米が増えて120平米の広さ。よって主な違いもリビングルームにある。 ホワイエは同等。大きなコンソールの上部に絵が掛かっている。コンソールには昨年は見られなかった観葉植物がある。コート掛けやイスとテーブルを置き、邸宅風の雰囲気を醸している。 リビングルームは3枚窓のタイプにくらべると、ずいぶんと広く感じられる。置いてある家具はほぼ同じだが、ふたつのスツールが加わっている。ただ、デスク周辺は前回の方が広く使いやすかった。 リビングルームとベッドルームの間にある壁は、見事な装飾棚になっている。テレビを中心に、間接照明のある棚を配し、上下に滑らかに動く戸が設けられている。 デスクは艶やかで美しい木目。指紋を残すのもためらわれるほどに磨きあげられている。背面の棚にはファックスもある。 窓際の椅子はベルベッド風のファブリック。眼下の浜離宮や東京湾の景色を一層楽しめるよう、望遠鏡が取り付けてある。 ベッドルーム中央にはキングサイズベッドが一台。シンメトリックでバランスのいい配置が静かな落ち着きを感じさせる。 テレビはベッドの向かい側の壁に設置。ダークブラウンのロングカウンターがアクセントになっている。 大きなドレッサーには、梁まで届くミラーとふたつのスタンドを添えている。 ベッドルームからバスタブまでは、扉一枚隔てるだけで、わずか数歩の距離だ。 バスタブは窓際にあり、縦向きの配置。天井も高く気持ちのいいバスルーム。 ベイシンはふたつ。照明付きの丸く大きなミラーはコンラッド東京のシンボル的存在。 シャワーブースは3方向をガラスに囲われた細長い構造。ハンドシャワーとレインシャワーを設置。左右両側に扉が設けられているのがユニーク。 バスアメニティはスイートに共通の品揃えに、マウスウォッシュが加わる。 奥の収納スペースは、十分な収納力だけでなく、美しさも兼ね備えている。 客室は申し分なく快適。他に滞在客は少なく、館内でほとんど人に出会うこともなない。都心のホテルにこれほどの静寂があるとは、意外というより異常であった。 エグゼクティブラウンジが休業中のため、ドリンクサービスは28階のロビーラウンジで提供された。レストランもセリーズのみ。結局、部屋にこもりっきりで食事はルームサービス。静かに過ごしたいという望みだけは叶えられた。 |
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