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コンラッド東京 Executive City Suite  
Conrad Tokyo 2010.05.15(土)
東京都港区 楽-4

ベッドルーム

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タキシードのプレス


昔はホテルロビーといえば、地上階がメインエントランスのあるフロアに設けられているのが一般的だったが、最近はホテルの高層化と複合化が進み、眺めのいいハイフロアにロビーを置くホテルが増えている。

外観

コンラッド東京もそのひとつで、エントランスは地上階に、ロビーは28階にある。地下鉄大江戸線の汐留駅からは地下コンコースとエスカレータで、ゆりかもめの汐留駅からはペデストリアンデッキとエスカレータを使ってサブエントランスへとアクセスできる。

サブエントランス

車の場合は正面玄関車寄せを使うのだが、ビルの敷地内に入ってから車寄せまでのルートがややわかりにくい。サブエントランスには係がいないが、車寄せのあるメインエントランスならアテンダントが常駐しており、到着のサポートを受けやすい。

正面玄関車寄せ

メインエントランスにしろ、サブエントランスにしろ、扉を入れば同じエントランスホールへと通じている。ホール中央では真っ赤な流線形のアートワークがひときわ目を引くが、全体的に見ると、ホテルの施設としては地味なホールである。

エントランスホール

このホテルでは宴会施設を別棟に設けており、宿泊客と動線がほとんど重ならない工夫がなされている。宴会棟へはこのエントランスホールから専用の通路で結ばれているが、プライベート感はあっても、華やぎに欠ける印象があるのは気のせいだろうか。

1階エレベータホール

28階のロビーへと通じるエレベータは3基。エントランスホールからは、直接見えない位置にあり、表示も乏しいので、初めて訪れる際には戸惑うかもしれないが、ホール内のデスクにもアテンダントが控えている。

28階でエレベータを降りると、目の前に浜離宮と東京ベイの眺めが広がるという仕掛け。日中なら眩しいほどの光が差し、夜ならきらめく夜景が出迎える。そのまま左に向かえば、フロントロビーがある。

28階フロントカウンター

フロントレセプションは一直線のカウンタースタイル。向かい側にはロビーラウンジがあり、ソファやラウンジチェアがゆったりと配置されているが、フロント周辺で座れるところは非常に限られている。ここのようにタダでは座らせないという意図を感じさせるホテルも増加傾向にあるようだ。

デューティーマネジャーデスクと奥に続く廊下

フロントを過ぎるとデューティーマネジャーデスクがあり、その先はショップとレストランがある。客室階へのエレベータホールは、ショップとレストランの間を曲がったところ。これもまた目立たない位置に設けられている。

客室階へのエレベータホール

ここから上階にパブリックスペースはなく、宿泊客とスパの利用客のみのエリアなので、よりプライバシーが保たれている。各階のエレベータホールには、月齢にちなんだアートワークが飾られており、高層ビル群を望むウィンドウを背景に、よく映えている。

客室階エレベータホールのアートワーク

客室ドアが並ぶ廊下は、ホテル形状に合わせて一直線。濃淡2色の木目とコントラストの強い照明が、落ち着いた雰囲気を醸している。

37階廊下

客室に入れば、そこはプライベートスペース。メインエントランスから徐々に喧騒と遠ざかり、エレベータ、フロント、またエレベータと進むごとに、一枚ずつ服を脱ぎ捨てるかのように、素の自分自身へとかえってゆく。

リビングルーム

最上階のシティスイートは、丹念に手入れされており、空気までも整っていた。まだ昼を少し過ぎただけの早い時間であるにもかかわらず、部屋に入れるというのはありがたいものだ。

デスクと窓

まずは荷物をすべて解き、ウォークスルークローゼットのハンガーレールにディスプレイするようにして、服を下げる。プレスが必要なものは、スターサービスに連絡を入れ、急ぎの仕上げを依頼した。

昼食の間に戻ってきたタキシードのプレスは、実に素晴らしい仕上がり。プレスだけでちょっとしたディナーが食べられるほどに高額だが、それだけのことはあると感心した。

ベッドルーム

エグゼクティブラウンジにも顔を出した。ちょうどアフタヌーンのハイティ時間だったので、カウンターに並んだ菓子やスナックを眺めて楽しんだ。

エグゼクティブラウンジのハイティー

夕暮れのカクテルアワーには、週末だけのオードブルプレートが振舞われる。客層は中国人がほとんどで、やはりおのずと賑やか。それは構わないにしても、冷蔵庫の缶入りドリンクを見えないようにして持ちかえるという振舞いが後を絶たないことには感心しない。

エグゼクティブラウンジのオードブルプレート

夕食には「セリーズ」を2回利用した。「ゴードンラムゼイ」が満席だったからだが、軽いもので済ませるのは、健康上、かえって好都合だった。

「セリーズ」店内

「セリーズ」の空間は狭く、テーブルの間隔も窮屈だ。そして、窓がないので圧迫感もある。一方の「ゴードンラムゼイ」は、この正反対の空間を持っている。しかし、満席で慌しい店と、狭いが客のいない店なら、後者の方が落ち着けるという考えもある。

「セリーズ」店先のフラワー

料理は2晩とも同じコースを注文した。初日のクオリティは素晴らしかった。しかしながら、翌日は期待に及ばなかった。2晩目への期待が増大したわけではない。では何が違ったのかというと、担当した係。1晩目には細かくケアをしてくれる特に優秀な係が付いたことで、食事の価値は大きく上がった。サービスが及ぼす影響は実に大きい。

「セリーズ」前菜

「セリーズ」主菜

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コンラッド東京

このホテルに関する過去のレビュー

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