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コンラッド東京 Executive City Suite | |
Conrad Tokyo | 2010.02.14(日) |
東京都港区 | 喜-3 |
ARCHIVES ・ 1992 |
バレンタインと無関係な滞在 グランドハイアット東京から、コンラッド東京へ。寄り道せずにまっすぐ移動してきたが、ホテルによって流れる空気や居心地がまったく違うことを、改めて感じさせられた。 正面玄関での到着からチェックインまでのスマートな連携によるアテンドは見事だった。どのようなリクエストが入るかを予測し、レストランのシートなども下準備をして待つという念の入れよう。そこまでされると、ついつい乗せられてしまいそうになるが、残念ながら、昼食はグランドハイアットで済ませてきた。 だが、夕食の席は、バレンタインデーということもあって混雑しているらしい。席は用意できるが、落ち着かない雰囲気かもしれないと知らされ、ルームサービスで済ませることにした。閑古鳥ならば応援にいかねばならないが、繁盛しているのなら無理に邪魔しに行くこともない。 部屋に入るとリビングの卓上には立派なバレンタインケーキが置いてあった。プレートにはチョコレートでメッセージが加えられ、さらにデューティーマネジャーからの手紙も添えられていた。 客室は、いつもと同じ最上階のシティスイート。面積は72平米。標準客室が48平米なので、ちょうど1.5倍の広さに当たる。窓は、リビングとベッドルームで半分ずつ分け合い、手前のスペースは、ホワイエやウォークインクローゼット、バスルームに当てられている。 リビングにはロングソファとひとり用ソファのあるシッティングスペース、円形のデスクを配したワークスペースに大別される。ワークデスクにはレザー張りのコンフォートチェアが添えられ、なかなかの掛け心地。だが、デスクトップはさほど広くなく、電話機やらディレクトリーボックスやらがあると、もう残り面積は少ない。 入口ドアとリビングの間は、フローリングのホワイエ。ホワイエ部分が木目に囲まれているという点では、グランドハイアットにも通ずるが、こちらの方がシャープでクールな印象がある。開業当時は生の蘭が飾られていたが、今は線香花火のようなオブジェになった。 ベッドルームへの通路は、テレビの掛かるボードの両側。いずれも背の高いフレンチドアで仕切ることができ、リビングとベッドルームを完全に独立させることも可能だ。 テレビの下はミニバーキャビネットになっており、飲みものがぎっしり詰まった冷蔵庫、ミニボトルやワイン、各種グラス類、フレンチプレスのコーヒーメーカー、そして高級ティーバッグも備わるようになった。茶セットの器もいい感じ。 ベッドルームには140センチ幅のベッドが2台並ぶ。真っ白なベッドリネンが清潔感を醸すが、時としてリネンから悪臭が漂い辟易させられる。この日は問題なかった。ベッドスローが小型のものに変わり、同時に色合いがやや派手になったが、以前の落ち着いた色彩の方がよかった。枕も新調されている。 窓際にはエレガントなシェイプの寝椅子があり、読書に最適。高い天井は最上階ならでは。ベッドルームのテレビの下は、収納スペースになっている。照明は、リビングもベッドルームもハロゲンのダウンライトとスタンドによる、上品でバランスのよいライティングだ。 バスルームは広い。黒い天然石がまるで鏡のように敷き詰められ、毎日の清掃が大変そうだ。ベイシンはダブル。ベイシンボウルが浅くて使いにくく、排水が悪いという点も、グランドハイアットに共通する。ベイシン前には大きな円形ミラーがあり、外周の照明だけ独立してる。あとの照明は一括でON/OFFのどちらかで、調光はできない。 白い大理石で囲まれたバスエリアには、バスタブとシャワースペースを設けている。シャワースペースには、高い天井から強く降りそそぐレインシャワーがある。バスタブ前には浴室テレビを備えている。バスルーム内トイレも独立した個室で、もうひとつ入口脇にもトイレがある。 バスアメニティはアッカカッパ。以前の資生堂のオリジナルコスメの方が好きだったが、廃止されてしまった。タオルは、ラグジュアリーホテルとしては低品質のものを使っており、改善が求められる。バスローブは丈が短めで、さほど重くないのがいい。 ターンダウン時には、コンラッドベアが配られる。ただし、連泊の場合でも、最初の夜だけ。時期によって色や柄に違いがあり、コレクターも多いと聞く。 ウェルカムフルーツはフレッシュストロベリー。メタリックに輝く皿に盛られ、より新鮮に感じられる。シャンパンが欲しくなった。 エグゼクティブラウンジでのカクテルアワーに行ってみた。混み合う前のわずかな時間に行って、さっと帰る。平日はフードカウンターから好みの料理を取り分けるスタイルだが、週末は混雑に対応するために、ひとりひとりにオードブルプレートが配られる。 これなら、バカ食いされることもないということだろうが、そもそもそんな心配をしなければならないところが悲しいではないか。 結局、夕食は遅い時間になってしまった。ルームサービスメニューを見ると、メニューそのものが新しくなり、見やすくなっている。ところどころ写真も入り、イメージしやすいだけでなく、食欲をそそる。 新しい料理から、「チャイナブルー」のヘルシーセット4,500円を選んでみた。夕食には量が少ないと助言され、魚料理をもう一品追加。だが、実際にはそれでも足りないほど、量が控えめで健康的なメニューだった。 朝食は28階の「セリーズ」で。ハーフブッフェだが、料理のグレードが大きく低下した印象だった。特にフルーツの品揃えや質が悪い。パンも自家製ではなくなった様子。これでもラグジュアリーホテルか。そう言いたくなる気持ちにさせたのは、早朝から片付けが追い付かず、乱れ切った店内の雰囲気もあってのこと。少ないスタッフを走り回らせるのは、もういい加減やめた方がいい。 |
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