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ハイアットリージェンシー大阪 Regency Club Deluxe Room | |
Hyatt Regency Osaka | 2010.01.18(月) |
大阪市住之江区 | 怒-1 |
ARCHIVES ・ 1992 |
不足する禁煙ルーム このホテルは、フロントのある棟と客室のある棟が離れており、両者はまっすぐな廊下で結ばれている。正面玄関に到着してから、客室棟の26階にあるリージェンシークラブレセプションに至るまでは、少々歩かなければならないが、ホテル内ならではの空気感に包まれて進むのは、なかなか気分がいい。 リージェンシークラブレセプションでは、見慣れない係がチェックインを担当したが、名乗るまでもなくルームキーが用意されたところを見ると、顔と名前が一致している様子。それにしては、あれこれ事細かに説明され、せっかくながらも丁寧というよりくどいように感じた。リピーターに対しては、ポイントをおさえたサービスが望ましい。 さらに、ラウンジの利用時間やサービス内容に関する演説を始めたので、わかっていると遮ったところ、最近全席禁煙になったので、連れがタバコを吸う場合を含めて注意するようにとのことだった。大丈夫。タバコは吸わないし、連れもいないし、いたとしても殺されるのが怖くて吸わないはずだと応じ、ルームキーを受け取った。 部屋の扉を開け、一歩踏み入れたところで、そのまま廊下に引き下がった。そして、ドアが閉まるのを見届け、レセプションへと踵を返した。あまりのタバコ臭に耐えられなかったのである。ラウンジを禁煙にしたことで、部屋での喫煙に拍車が掛かったのだろうか。今しがた禁煙に関する話題に触れたばかりなだけに、余計に気分が悪かった。 リージェンシークラブルームに完全な禁煙室はないらしく、いつも消臭対応した部屋が用意される。消臭対応でも、しっかり臭いが抜けていればそれで構わないが、通り一遍の作業をしただけで、臭いが無くなっているかどうかの確認が甘いため、いつもほんのり臭いが残っている。 だが、今日の部屋はひどく臭っており、まるで喫煙ブースのようだった。これで禁煙ルームだとは、いくら厚顔無恥な者でも言えやしないはずだ。レセプションに戻り、この時間の責任者の名前を尋ねると、面識のある男であることがわかったので、ラウンジに来るよう頼んだ。 数分後に現れた責任者に、あてがった部屋の現状は禁煙室として相応しいか、自身の目と鼻で確認してくるよう伝え、その間、ラウンジで待つことに。しばらくして戻った責任者は、対応が不十分であったことを詫び、次回からはアサインの前に自分の鼻で確認すると約束した。 改めて用意された部屋は、ほとんど臭いが気にならなかった。念入りに消臭したのか、あるいは前の客もタバコを吸わなかったのか。いずれにしても、国際ブランドのホテルなのだから、完全な禁煙室を大幅に増やしてもいい頃合いなのではないだろうか。 この日の部屋はリージェンシークラブデラックスルーム。かつてはジュニアスイートと呼ばれていたことから、ホテルスタッフの中では、スイートのひとつとして扱われているようだ。75平米というゆとりある広さは、確かにデラックスルームというよりジュニアスイートと言う方がしっくりくる。 基本的に各階の四隅のうち、ふたつの角にあるのがこのクラブデラックス。コーナーを活かしたパノラマビューの窓が特長的だ。居室はワンルームタイプ。色彩をおさえたモダンなインテリアに、大きな家具をゆったりと配置している。ベッドはキングサイズで、レギュラールームよりもよい寝具を使っているようだ。 窓際のテーブルとイスのセットは、ワークスペースとダイニングを兼ねている。円形のテーブルは石製でたいへん重く、イスはレザー張り。天井から下がるペンダントが卓上を照らす。脇には電話台が置かれている。 部屋番号末尾09番の窓からはベイエリアらしい景観とともに海を望み、日暮れ時には、海に落ちる夕陽を眺めることができる。 このギザギザ窓の脇には、やわらかい掛け心地の大きなソファとテーブルが添えられ、就寝前のひと時にぴったり。イスの向きを変えて、海をひたすら眺めるのも悪くない。 ミニバーには各種グラス類やティーセットの他、インスタントコーヒーも備えるようになった。冷蔵庫のドリンクアイテムは見直され、かなり品揃えがとぼしくなった。 バスルームも広く、窓際のバスタブ、ダブルのベイシン、それぞれ独立した広いシャワーブースとトイレがあり、それでもまだ床には十分なスペースが残っている。 もちろん、バスタブ脇の窓からも景色が見えるが、海に沈む夕日が拝めるのは末尾09番のみ。いつまででも湯に浸かっていたくなる眺めだ。 バスアメニティは基本的にクラブルームと同じだが、へちまを使った身体洗いが加わる。このアメニティラインナップには、ジュニアスイートではなく、デラックスルームという位置づけを感じさせる。 バスルームと並んで設けられているドレッシングルームも窓に面しており、床はフローリング。収納力も申し分ない。明るい場所にハンガーレールがあるのは、服を選ぶ際にも便利ではあるが、冬の間、このエリアは特に寒くなる。 夕食をどうするか、このホテルに滞在する時にはいつも悩む。なんとなくひとりでは入りにくい雰囲気があり、実際、メニューもひとり向きには考えられていない。でも、たまにはレストランを使ってみようと思い、各店舗の前まで行き、よさそうだと感じれば入ることにして、偵察に出掛けた。 ところが、どの店からも客を歓迎しようという雰囲気が感じられない。なんとなくだらけたのんびりムードが漂い、食べる気満々だった気持ちがすっかり萎えてしまった。いつも通り、ルームサービスで軽く済ませよう。 選んだのはチキンドラムのアジアンスパイス香り焼きとライス。そしてオニオングラタンスープ。スープはいいのだが、チキンドラムはイメージと違っていた。ボリュームが多く、味も大雑把。肝心なチキンはまずかった。 朝食はロビー階の「ザ・カフェ」で。今回もオープン時間の午前7時に行ったが、すでに多くの先客がいた。係に本当は何時にオープンしているのか尋ねると、早朝出発のエアクルーなどもいるので、6時半頃から対応しているとのこと。だったら、6時半開店にすればいいのに。 せっかく爽やかな朝を満喫できる雰囲気を持った店だが、サービスにはばらつきがある。若い男性の軽々しい話し方も耳障りだし、最初に持ってきたコーヒーは冷めていた。よく気遣ってくれるのはいいが、洗練が足りない。 |
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