ハイアット・リージェンシー・オーサカ Heart Bird Room
Hyatt Regency Osaka
2008.12.07(日)
大阪市住之江区
楽-3

バスルーム
 
アートな部屋 ホテルに到着したのはすでに日が暮れてからだったが、日曜日だというのにあまり人の姿はなかった。いつものことなので驚きはしないが、淡い色の発光ダイオードを使ったクリスマスディスプレイが、とても寒々しく感じるような雰囲気だった。今年は比較的オーソドックスでクラシカルなクリスマス装飾が流行のようだが、ここでは昨年までの流れと同様にコンテンポラリーで抽象的なツリーを置いている。

チェックインはラウンジで行った。スムーズではあったが、最初にアサインされた客室の消臭が不十分で極めてタバコ臭かったために、ラウンジに戻ってアサインをしなおしてもらった。結局、予約したタイプにはタバコの臭いが気にならない部屋はないという。今時、禁煙室が少ないというのも困るが、クラブラウンジの係は、客室係に連絡を取って、必死に探してくれていたので、その努力に任せるしかなかった。

しばらくして用意できたという部屋は、予約よりもワンランク上のリージェンシークラブデラックスルームだった。以前はジュニアスイートと呼んでいたタイプである。この部屋がスイートでないのなら、ゴールドパスポートのダイヤモンドメンバーのアップグレード対象になるのではないかと思うのだが、ここではそういうつもりはないらしい。今回は、あくまでアクシデントに際したアップグレードのようだ。

そうして用意された部屋に行ってみると、ここもまたむせ返るほどに臭かった。これほど強烈にタバコ臭が残る部屋を、それがイヤだからと部屋替えを希望している客にあてがえるという神経は、どうにも理解できない。この無神経というか鈍感さは、客室係に責任がある。

クラブラウンジの係は、電話で臭いに問題がないかどうかを何度も確認していた。その度に、「大丈夫です」という声が電話から漏れ聞こえていた。どこが大丈夫なのか。正月のワイキキみたいに、びっちり満室のホテルなら調整に苦労もあろうが、ロビーに人っ子一人いないホテルが、単純なリクエストに応じられないとは困ったものである。

まあいい。とりあえず、案内されたデラックスルームは、以前からやや興味があったユニークなタイプだったので、ここでOKということにした。それは、特別なインテリアを施した「ハートバード」だったからである。著名なロックミュージシャンがデザインした家具を配したというのがウリになっており、いつか利用してみたいと思っていたのだ。

だが、実際には少々拍子抜けだった。期待が大きすぎたのである。その「特別な設え」とは、ふたつのイスと1枚のリトグラフだけだった。確かにイスには強烈なインパクトがある。頑丈なスチールが使われており、まさにミュージアムクラスの傑作だろう。だが、もっとあれもこれもに「特別な設え」をしてあると思ったので、「これだけか?」と感じてしまったというのが正直なところだ。

イスと額以外は、通常のリージェンシークラブデラックスルームと同等。ベッドタイプはツインだが、レギュラールームに比べると幅の広いベッドを使い、マットレスやデュベも通常よりも上等のものが用いられている。バスルームは開放感たっぷりで、広いドレッシングルームでは、婚礼の支度にも対応できるだろう。

着いたらすぐにラウンジのカクテルアワーで一息入れたいと思っていたが、部屋のことですったもんだしているうちに、ラウンジの営業時間は終わってしまったので、ジムとプールに行くことにした。トレーニングを終えた後は、ルームサービスで食事。メニューを見ると、アイテムが増えていた。しかし、一方で既存だったメニューは値上がりしていた。何か新しいものからチョイスしようかとも思ったが、結局いつものチーズバーガーに目玉焼きを付けてもらうという、お決まりのパターンになった。

すべての客室では無線LANが利用できるのだが、その接続状況は時間帯によって不安定になった。アンテナがエレベータホール付近にあるために、そこから離れた客室ほど不安定になりやすく、23時から深夜に掛けてはアクセスが集中するらしい。

ラウンジでの朝食もまた、いつも通りガラガラだった。カナディアンチャイニーズの彼は、立ち姿も美しく、キリッと凛々しいのに、ソフトなホスピタリティも兼ね備えている。彼のような振る舞いのできるホテルマンは、今や絶滅危惧種である。

 
基本はリージェンシークラブデラックスルーム テレビ左の絵が特徴のひとつ 丸いテーブルからベッドを見る

このイスこそが最大の特徴 ベッドはフツウ 入口

丸いテーブルとレザー張りのイス このイスは見た感じよりもずっしり重い シンプルな室内にあると一層印象的だ

ドレッシングルーム ドレッシングルームのキャビネット 窓際のハンガーレール

窓付きのバスルーム 大きなミラーが一層広く見せている 並んで下がるバスローブ

ウェルカムフルーツ 今日のバーガー 日の出

セットアップされたバンケットルーム エレベータホールの装飾 ロビーラウンジのツリー

廊下天井の装飾 ロビー正面の装飾 ロビー正面の装飾を下から見たところ

 ハイアット・リージェンシー・オーサカ(公式サイト)
 以前のレビューはこちら→ 940925 961123 971003 010320 041208 041217 060912 061010 061106 070204 070423 071009 080214 080407 080923 081102


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