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パークハイアット東京 Park Deluxe Room | |
Park Hyatt Tokyo | 2010.03.22(月) |
東京都新宿区 | 怒-1 |
ARCHIVES ・ 1992 |
汚れたテーブルへどうぞ プロフェショナルに徹した高度なサービスを体験したければ、パークハイアット東京をおいてほかにない。しかし、期待が大きいゆえに、ちょっとした不手際が印象を損ねる。今回も、到着時に負のドミノ倒しが生じた。 正面玄関での出迎えまではよかったが、レセプションでの対応から狂い始めた。いつもならインルームチェックインが行われ、レセプションエリア入口で待ち構える係と共に、そのまま部屋へと直行する。だが、この時はレセプションデスクに座らされた。 そして、部屋の準備が整っていないため、しばらく待つように言われた。予定の部屋ができていないなら、臨時に別の部屋を用意することもできるはず。これは、格下のリージェンシー京都でさえ実施していることだが、そうする気はないらしい。 どこで待てばいいのかと尋ねると、ピークラウンジに席を用意するので、そこで茶でもどうぞとのこと。多くの人で賑わう場所を好まないことを承知の上で言っているのだろうか。だが、勧めておきながら、ピークラウンジは満席とのこと。内心ホッとしたが、段取りの悪さには閉口。 ジランドールでも構わないかと聞かれたので、静かな席であればと答えた。フロント係がジランドールに電話を入れ、どうやら席が取れた様子。係はレセプションデスクを離れ、ジランドールまで先導した。 だが、案内された席は、なんと前の客が席を立ったばかりで、まだパンくずや空いた皿が散らかっているテーブルだった。これがどれだけ無礼であるか、わかっているのだろうか。このような扱いをするくらいなら、茶など振舞ってもらわなくても結構。 結局、レセプションエリアに戻り、廊下に面したイスに掛けて、部屋の用意が整うまでずっと待たされることになった。その間にも、どんどん客がチェックインを済ませ、部屋へと向かっていく。何組の客を見送ったことかしれない。 やっと用意が整ったのは30分後だった。コントラストの強い照明が効果的な客室階廊下では、滅多に人と出会うことがなく、いつでも整った空気が流れている。 待ちに待って用意された客室は、このホテルでは珍しくもない標準タイプのツインルームだった。だが、禁煙、中層階で2面の窓のあるタイプという条件を満たす部屋は、同じカテゴリーの中でも、そう多くない。そのため、あらかじめルームナンバー指定でアサインを掛けていたのかもしれない。 しかし、それはホテルの思い込みである。タバコのにおいがしないこと、ニューヨークバーのライブミュージックが響かないこと、窓が1面しかない部屋ではないこと、というのが前記した条件の理由であり、この条件下で、可能な限り「別の」部屋をアサインするよう、毎回言い残している。 つまり、同じ部屋にするなと頼んでいるのだ。なのに、毎回同じ番号の部屋を用意し、さも気遣いをしたような顔をされるので困っている、というのが現状に一番近い。そして、今回もまた散々待たされた末に、お馴染みの部屋があてがわれた。 もう何度も利用している部屋なので、カーペットのどこに目立たない染みがあるのか、バスルームの大理石のどこにひびが入っているのかも熟知している。 窓からの眺めも、当然ながら同じ。季節によって何かが変化するような景色ではなく、せいぜい天気で視界が変わる程度だ。 部屋は見事に清掃が行き届いている。ケチをつけるところなどひとつもなく、100点満点だ。ラウンジで茶が出せなかったことを受けて、フロント係はルームサービスでコーヒーを用意させた。こうした気遣いも行き届いている。だが、最も不快に感じた、汚れた席に案内しようとした件については、特段悪いことをしたとは思っていないらしく、詫びられもしなかった。 一度部屋に入ってしまったら、ほとんど廊下に出ることはなかった。チェックイン直後から、どうも体調がすぐれず、部屋の中では頭痛と微熱に悩まされた。 一度だけ部屋を空けたのは、ジムとプールに行った時だけ。トレーニングも控えようかと思ったのだが、軽く動けば気分転換にもなると踏んで出向いてみたところ、これが効果てきめん。すっかり気分爽快になり、スパの立派な大理石風呂に入って、ゴキゲンで部屋に戻った。 ところが、また部屋に入るなり、頭痛。この部屋には何かが憑いているのかもしれない。次からは、何とかして避けてもらうことにしよう。 いつもなら、ゆっくりと過ごすバスルームも、今回はチェックアウト前にちょっと使っただけで終わってしまった。軽やかに動く木目のスライドドア、壁に掛かる厚手のバスローブ、バスタブ奥の不気味な絵など、パークハイアット東京ならではのアイテムが多数揃っており、裸にならなくても、これらを身近に感じるだけでもいい。 ベイシン側は一面がミラーになっているので、広いバスルームがより広く見える。石のベイシンカウンターの両脇には、それぞれスツール付きのカウンターがあって、デザインバランスも絶妙だ。 バスタブは縦型配置なので、湯に浸かっていても圧迫感とは無縁で、テレビを観たり音楽を聴きながらゆっくりと過ごせる。明るさが自在に調節できるので、読書もいいだろうし、薄暗くして瞑想するのもいい。 バスアメニティはインドネシアのカゴにまとめられてる。シャンプー類はイソップ。歯ブラシや歯磨き粉は以前よりも品質が落ちた。タオルは常にふかふかで状態のよいものが用意されている。 クローゼットはウォークイン。エントランスホワイエ側と、バスルーム側の二か所に扉がある。引き出しが豊富で、大きな金庫も備えている。シューシャインが無料だからか、シューシャインクロスは備えていない。 夕食はルームサービスで海老フライを。エビは大きかったが、ご飯がおいしくなかった。朝食もルームサービス。このホテルでは、こもりっぱなしの過ごし方が一番快適だ。 |
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