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グランドハイアット東京 Grand Executive Suite | |
Grand Hyatt Tokyo | 2010.03.20(土) |
東京都港区 | 楽-4 |
ARCHIVES ・ 1992 |
100平米の空間 高松からの飛行機は50分遅れで到着し、都内の道路の渋滞が激しかったことも加わり、グランドハイアットへの所要時間は通常の2倍以上。やっと着いた正面玄関にはドアマンが不在だったため、タクシーを待たせて、中まで呼びに行った。 気付いたドアマンが慌てて駆け寄り、トランクから荷物を下ろしている間に、顔馴染みのマネジャーが現れ、そのままフロントにもクラブラウンジにも立ち寄らずに、部屋へと直行した。インルームチェックインはすぐに済み、部屋には静寂が訪れた。 今回の部屋はグランドエグゼクティブスイート。100平米の広さがある人気の客室だ。このスイートには、部屋の形状やレイアウトの違うふたつのタイプがある。 今回のものはエレベータホールに最も近いタイプでベッドはツイン。もう一方は、廊下の最も奥にあってキングベッドが入っているが、そちらは使ったことがない。また、高層階には、このツインタイプと同じ場所に、これと同じ面積だがレイアウトの違うディプロマットスイートがある。 エントランスドアを入った部分はフローリングになっており、すぐに大型のライディングデスクを据えたワークスペースがある。そしてその奥がリビング。大きなソファとアームチェアが丸いガラステーブルを囲んでいる。 それぞれの家具は大きくて存在感もそれなりだが、装飾性は控え目でシンプルだ。木目部分とそれ以外の部分でカラーの濃度が大きく異なり、濃淡のコントラストが強い。新しい時は淡い色のファブリックが引き立ったかもしれないが、薄汚れてきた今となっては、くたびれ感の方が強く伝わってくる。 ソファの背側の壁はシンプルだが、反対側は木目を生かした飾棚になっており、テレビやDVDプレイヤー、洋書に加え、いくつかのオブジェが飾られている。しかし、オブジェにはこれといった存在感がなく、退屈。そして、テレビは広いリビングには不釣り合いな小ささ。ここなら50インチは欲しいところだ。 窓際にはオーディオが置かれ、何枚かのCDがあらかじめ用意されている。このCDプレイヤーのフロント面や、窓ガラスには夥しい手跡が付いているので、前の客は子ども連れだったのかもしれない。 ワークデスクには対面してアームチェアが置かれている。デスクの背後にはミニバーや冷蔵庫があって、エスプレッソマシンも備わっている。 ウェルカムアメニティはボトル赤ワインとエビアン1リットル、フレッシュストロベリー6粒だった。以前は、スイート用にプレミアムミネラルウォーターを備えていたが、今は基本的に一般客室と同じものをバスルームに用意するようになっている。 ベッドルームには2台のベッドが並ぶ。ベッドの真下とその周辺はカーペット敷きで、他の部分はエントランスから続くフローリングだ。ベッドにはそれぞれオットマンを備えている。 ベッドと窓の間にはデイベッドとアームチェアを置いている。四角いテーブルには雑誌と本。窓の脇には観葉植物。フロアスタンドは室内に温もりを与えるアイテムとしても役立っている。やはりベッドルームもテレビが小さい。 窓はコの字に張り出しており、ヒルズ族の高層住宅が目の前に見える。今回の部屋は低層階だったので、低層ウィングの屋根も間近に見えておもしろかった。 バスルーム入口の脇には、観音開きのクローゼットが設けられており、割と奥行きもあるのでたっぷりと収納できるが、スーツケースをいくつも持ち込むようなロングステイでは、とても対応しきれず、スイートの収納としては物足りない。 バスルームはレギュラールームに準じた造りだが、一回り大きなゆとりが特長だ。バスタブやシャワースペースが広いだけでなく、ガラス面が大きいことも解放感を増している。 ベイシンはシングルで、レギュラールームと同等。このテレビの位置では、バスタブからはまったく見えない。バスアメニティは、シャンプー類とソープは「REN」を使っているが、他のアイテムはレギュラールームと同じで、特別感はあまりない。 トイレは引き戸で仕切られた独立型。このスイートで唯一のトイレなので、必ずベッドルームを経由しなければトイレに行けないのは、人を部屋に招く際に不便である。 100平米という広さは確かに魅力だが、そのゆとり以外にはこれといった特長は見当たらない。同じ程度の広さを持つスイートとしては、パークハイアットのパークスイートがすぐに思い浮かぶが、さまざまな店が共通している。だが、どちらが居心地がいいかと考えると、パークハイアットに軍配が上がる。 |
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