ストリングスホテル東京インターコンチネンタル Deluxe Room |
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The Strings by InterContinental Tokyo |
2008.01.01(火)
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東京都港区 |
喜-3
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駅伝とトレッドミル | 赤坂のANAインターコンチネンタルをタクシーで出発し、10分ほどでストリングスインターコンチネンタルへ到着した。正面玄関に係の姿は見えず、誰にも出迎えられないばかりか、自分で車から荷物を降ろさなければならなかった。きっと、荷物を降ろしきった頃に係が戻ってくるのではないかと想像していたが、それも裏切られ、結局、重たい荷物を抱えて26階のフロントまで向かう羽目になった。
だが、アトリウムロビーに到着してからは、いつも通りのスムーズさに戻った。サービスも自然でやわらかい。やはりこの方がストリングスらしい。チェックインはすぐに行なわれ、客室へと案内された。今回もいつも通りの部屋がアサインされた。追加ハンガーや、あらかじめ湯を沸かし、氷を用意しておくといった毎回のリクエストもしっかり実施してある。 ウェルカムフルーツは、少しだけグレードアップして見栄えするようになったが、丸ごとのフルーツなので、食べるのはかえって面倒になった。ウェルカムアメニティはストリングスのテーマカラーである水色のひざ掛け毛布。いつもの煎餅に加えて、正月らしいフラワーアレンジメントも添えられている。 室内をオゾン脱臭したばかりとみえて、そのにおいがかなりきつく感じられたが、それでもタバコの臭いに悩まされるよりはマシというもの。ベッドリネンからも生臭さが漂ってくるが、いつかのコンラッドのように吐きそうになるほどではない。 部屋そのものは見慣れているが、赤坂から来ると、改めてワンランク上のグレードを感じる。華やかさはなく、むしろ落ち着いたテイストだが、かといって無味乾燥の退屈な空間とは違い、ほどよい装飾が施されている。直線的でシャープなデザインだが、質感のいい木目が温かみを感じさせ、都会的なのに心なごむ空間だ。面積は31平米と広くないのだが、バスルームにもゆとりがあるし、居室もそれほど窮屈なわけではない。高い天井が開放感を生み、無駄のないレイアウトが圧迫感を軽減している。 しかし、毎回思うことだがテレビが小さすぎる。これは赤坂も同様だ。今の時代、ラグジュアリークラスのホテルならば、最低でも37インチの画面が欲しいところ。ストリングスではプログラム放送の映画をせっかく無料で提供しているのに、22インチの小さな画面では物足りない。この日は「トランスフォーマー」と「ゾディアック」を放映していたので両方とも視聴したが、まったくもって迫力不足だった。ホテル客室では周囲の迷惑になるので大きな音声は出せないが、画面は大きくても大丈夫だ。 このホテルはターンダウンがとても丁寧である。他のホテルでよく遭遇するような、バタバタと埃を立てる振る舞いはしない。在室中にターンダウンが来ると、大抵の場合は鬱陶しく思うのだが、ここではまったく邪魔にならないばかりか、空気までふんわりと優しく整えて行ってくれる。そして、毎回滞在一日目にはテディベアが枕元にそっと置かれる。今回は、正月らしく、干支のねずみをまとった白いテディベアだった。 優れたターンダウンに比べると、ステイ清掃はやや手ぬるい印象だ。すでにターンダウンが済んだ状態に仕上げてしまうのに、アメニティの補充も中途半端で、きちんと並べてあった私物が乱雑な状態になっているのも気分が悪かった。ポットのお湯も、ほぼ空になっていたのだから、補充をしておいて欲しかった。 今回の滞在中、館内のレストランを利用する機会はなかった。あまりいい思い出がないので、なかなか気が進まないこともあるが、実はルームサービスに気に入っている品があって、泊まる度に注文せずにはいられない。それはスパイシーチキンカレー。サラダとピクルス、ココナッツスライスが添えられて、2,310円と手頃だ。このホテル内では、このカレーが一番美味しい。 滞在中、部屋から出たのは、駅伝を見に行ったのと、フィットネスルームに行っただけ。26階から下には一度も降りなかった。フィットネスルームを利用した感じでは、正月だけあって外国人の宿泊客が極端に少ない様子。普段と客層が違っても、館内の雰囲気がほとんどいつも通りというホテルは、実は珍しい。 また、普段比較的空いているフィットネスルームが、日中は結構賑わっていた。駅伝の選手たちに刺激を受け、フィットネスルームのトレッドミルでいつもより高速走行にチャレンジしてみた。選手の見事な走りっぷりには遠く及ばないが、いつもより軽やかな気持ちで、いつもより長時間走れたのは、彼らに鼓舞されたから。アスリートは一意専心集中しながら見るものを熱くさせる。音楽家もその姿勢とプロセスに学ぶことは多い。 |
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ストリングスホテル東京インターコンチネンタル(公式サイト) | |
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