ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ Club InterContinental Deluxe Bay View Room
InterContinental Tokyo Bay
2009.01.21(水)
東京都港区
楽-3

「全室シャワーブース付き」は開業当時まだ珍しかった
 
霞んで見える東京ベイ かつて最もよく利用したホテルのひとつ、インターコン東京ベイで今年初めての滞在は、期待通りとはいかなかった。このホテルの人々全員のことは知らない。それどころか、長年愛用していても、実際に接して人柄まで理解するようになった係は、ほんのひとにぎりだ。

しかし、運よくいい人たちばかりにめぐり合い、彼らは滞在を快適にするために、実によくやってくれている。開業当初からのことを思い起こせば、スタッフは次々とかわり、それにしたがってホテル内の様子も変化してきた。

だが、決して背伸びをせず、あるがままの自分たちでもって精一杯接客する彼らの姿勢は一度もぶれたことがなく、そこに大きな信頼と深い親しみを抱き続けている。なんだか不器用な友人という感じで、放っておけないし、時折無性に会いたくなる。

今回の到着は夜遅くなってからだった。ラウンジはすでに終わっており、1階のフロントでチェックインした。フロントに立ち寄ることはほとんどなく、係の顔もほとんど初めて見るような気がしていたが、彼らは今ではたまにしか来ない古い客の顔をしっかりと認識していた。

ある意味ツーカーの関係にあるクラブフロアの係と同様のことは期待できないので、もしかすると部屋のアップグレードもしてくれないのではないかと心配していたが、それらすべては杞憂であり、部屋の準備から毎度の特別な要望に至るまで、きちんと整えて待っていてくれた。

ところが、向かった部屋は極めてタバコ臭かった。おそらく日中に消臭作業をしたのだろうが、この日は雨で湿度が高く、夜になって部屋中の布に深く染み込んだタバコエッセンスが、じわりじわりと空中に拡散してしまったようだ。仕方がない。これは我慢。

でも、隣室のバカ騒ぎには我慢がならなかった。しばらくは様子を見たが、一向に収まらなかったので、アシスタントマネジャーに電話を掛けた。よそのホテルなら、消極的な対応をされることがほとんどだが、ここは素早い。電話の会話は15秒。そして隣室にやんわりと注意して静けさが戻るまで3分といったところだ。

霧雨で東京湾の素晴らしい景観も霞んでいるが、室内の設備もまたひどくくすんでいる。シモンズのマットレスも、使い込むとこんな状態になってしまうのかと思うようなヘタり具合。テレビも旧式で、どのチャンネルも画面が乱れ、大好きなディスカバリーチャンネルは音声にも不具合がある。

こうした部分のほころびは、直感的にホテルに体力がないことを感じさせるので、他のホテルの水準に大きく遅れを取らないよう、しっかり手を入れて欲しい。

夕食は夜遅くまで営業している「C4U」で和牛ロースステーキ。手頃な値段の割にはボリュームがあって満足だった。

 
ゆとりあるレイアウトのデラックスルーム 窓際から入口方向を見る ターンダウン後のベッド

ライティングデスク アーモア お茶の代わりにコーヒーがセットされるようになった

シャワーブース バスタブ バスアメニティ

入口脇のコンソール この日はどんより曇 「C4U」のステーキ

 ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ(公式サイト)
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