1997.01.02
安心の定宿
ホテルインターコンチネンタル東京ベイ Club Deluxe Room
喜-3

今一番多く宿泊し、もっとも親しみを感じ安定したサービスを受けられるホテルだ。クラブフロアと呼ばれる特別階で提供されるサービスのほとんどはゲストリレーションズというセクションが担当していて、スーパーバイザーをはじめとした数名のスタッフがシフトでサービスに当たっている。

クラブフロアーの受け持ちは80室余りだが、チェックイン/アウトはもちろんのこと、客室からのすべての電話を受け、ラウンジでの飲み物の提供、ビジネスセンターでのサービスまでをこなす。実際かなりキツイ負担を強いられていることだろうが、それでもにこやかに客のために何とかできることはしようという姿勢は見ていてとても気持ちがいい。もし、同業者やそれを志す人がいたらぜひ一度宿泊してみてはいかがだろう。何らかの収穫が必ずあるはずだ。

それから、ターンダウンに来る客室係のなかに、非常に優れた感性を持った人がいる。礼儀正しいのはもちろんのこと、ちょっとしたクッションの位置をなおしたり、わずかなピロケースの汚れを見落とさず取り替えたり、よく気がつく。また、その仕事ぶりから気持ちが伝わってくる。聞けば、彼は学生でアルバイトに来ているという。本当のプロのホテルマンになる素質が十分にあるにもかかわらず、将来は花屋に勤めたいそうだ。もったいない。いずれにしても、ホテルは人。それを痛いほど感じさせてくれる。

Y.K.