フラ |
2007.05.03(木)
|
ホテルニューオータニ The Main Superior Twin Room | |
Hotel New Otani |
喜-3
|
|
|
ゴールデンウィークや盆暮れ正月にニューオータニを訪れる人の数は半端でなく多い。この日の午後も駐車場が満車になっており、入庫待ちをする車の列が敷地内から溢れ出て、付近の道路をにわかに渋滞させていた。幸いタクシーで訪れたので、その渋滞を横目にすり抜け、スムーズに正面玄関まで到着することができた。だが、車寄せもロビーも多くの人でごった返している。
こんな状態ではよいサービスを受けることなどムリだろうと諦めかけたが、ドアマンがすぐに出迎え、荷物を運んでくれた。フロント周辺もエキナカのような賑わいだが、チェックインで待たされることはなく、しかもニューオータニにしては珍しく、とても感じよいサービスと共に手続きが進んだ。 ニューオータニの本館「ザ・メイン」は、10月の完成を目指して大規模な改装が進められている。「ハイブリッドホテル」というコンセプトを掲げているが、それが何を意味するのかよくわからないし、実際そんなことはどうでもいい。関心は、新しい部屋がどれだけ使いやすく心地よくなるのか、その一点に尽きる。すでに改装が終わった客室を順次売り出しているので、今回はそれを予約してみた。 ベルに案内されて向かったフロアは「ザ・メイン」の8階。まだ一部のウイングが工事中のため、用意された客室へは、通常よりも遠い道のりを迂回しなければならない上に、廊下の突き当たりに近い部屋だったので、それがひどく遠く感じられた。 今回の部屋は36平米のスーペリアツインルーム。横に広いタイプで、ベッドが窓の方を向いて並んでいる。120×205センチサイズで、高さは50センチ。ポケットコイルマットレスを使っているので、寝心地は悪くない。ベッドと窓の間にはソファセットが置かれ、ライティングデスクは奥の壁に向かって設置してある。クローゼットは幅が広く便利だが、室内に引き出しが少なく、荷物を整理して収納するのに苦労する。テレビは32インチ液晶だが、DVDプレイヤーは備わっていない。 冷蔵庫やミニバーはテレビの下にあるが、電磁湯沸しや耐熱ガラス製のカップは一番下の段に収納されており、このホテルを好んで利用する年代の客は、特に不便に感じるのではないだろうか。照明はよくデザインされており、全体の調光が可能で便利。だが、家具はすべて以前のままで、新調されたものはなく、ただ色を塗り替えただけ。ファブリックは新しくなったが、質が低い上に色のセンスが悪く、特にカーペットはビジネスホテル並みだ。 窓は、外壁を取り替えるという「美顔手術」を施したことで、劇的に大きくなった。ほぼ床から天井までという大きさは、都内ホテルでもトップクラスであり、250センチしかないニューオータニの低い天井から生じる圧迫感をいくらか軽減してくれている。しかし、この部屋から見えるのは、殺風景な宴会場の屋根。その上、内側も外側もひどく汚れていては、せっかくのワイドウィンドウの有難みも薄れる。また、古くなっていた空調設備も一新したが、以前から気になっていた「薄い壁のせいで隣室の音が筒抜け」という状態は、まったく改善されなかった。 バスルームは約4平米のユニット。ドアの脇にスリットウィンドウを設け、居室越しに光を採り入れられるようにした。これだけのことでも、開放感は随分と増大する。壁はタイル、床は大理石だが、ベイシンの天板は人造石。アメニティは以前のままだ。タオルは3サイズが2枚ずつで、バスローブも備わっている。 確かに、以前に比べればよくなった部分もあるが、LANは高いし、ターンダウンもしないという粗末なサービスで外資系に対抗するのは、どう考えても無理。この日もこの部屋に4万円以上のレートで泊まっており、かなりの割高感がある。しかも、この部屋は36平米ということになっているが、実際には6平米以上のデッドスペースがあり、実質は30平米以下しかない。こうした「インチキ」も割高感につながっている。 チェックアウト後には「トレーダーヴィックス」でブランチを。こちらも満席の賑わいだ。店内の一部を改装し「TVチャイナ」という中国料理のコーナーにあてているが、これは失敗だと思う。だが、この日は「TVチャイナ」のコーナーもすべてブランチ用にセッティングされていた。そこからだと、「ボートハウス」に設けられたブッフェ台まで遠いのが難点。しかも、インテリアがちぐはぐで、ポリネシアンムードが十分に味わえない。ブッフェ台にはポリネシア料理を中心に、東南アジアや中国の料理も並ぶ。そして、次々と新しいデザートや珍しいトロピカルフルーツが補充される。 この日はスペシャルイベントで、フラのショーが行なわれた。特別にステージを設けるのではなく、個室上に分かれた各セクションを回り、テーブルの合間を使ってダンスが披露されるというもの。ウクレレの弾き語りに合わせて緩やかに舞う女性ダンサー、そして激しく体を動かす男性ダンサー、それぞれの魅力が楽しめる内容だった。バラエティ豊かな料理に、スパークリングワインとビールの飲み放題、そして食後のコーヒーまで付いて6,000円は大満足。 |
|
|
|
ホテルニューオータニ |
930327 930814 950130 980828 010113 011007 011026 011124 020706 020720 021207 040313 050702 051106 060714 |
|
|
公開中リスト | | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | |
| ホテル別リスト | レストラン別リスト | 「楽5」「喜5」ベストコレクション | | |
|
|
|